洗面台下の収納は「高さを生かす」
洗面台の下には、洗剤や掃除用品、シャンプーのストックなど、あらゆる水回りのグッズが置かれていて、家族が少ない人でもギュウギュウに詰まっているのではないでしょうか。何の工夫もせずにただただしまっていくと、確実にスペースが足りなくなってしまいます。そこで洗面台下は、高さを生かした収納にします。
使うのは、洋服の片づけで余った小さめのクリアケースやラックなど。スペースに合わせて収納グッズをセットし、ぽっかり空いた上のスペースをなくして空間を最大限に使って収納していきます。
表に出ないトイレ収納こそ見た目が命
トイレ収納に関しては、スペースも十分あるし置くモノも少ないし、特に困っていないという人も多いと思います。でもだからこそ、適当になってしまっていませんか? 実はこんまりさんも、以前はトイレ収納についてはまったくこだわりがなかったそう。ですがある時、遊びに来た友人に「トイレットペーパーが切れたから替えておいたよ」と言われ、ハッとしたのだとか。
当時のこんまりさんは、収納棚の中にトイレットペーパーや掃除用品、生理用品などをそのまま置いていました。散らかってこそいないものの、ときめく収納とは程遠かったといいます。「見えない場所こそときめきを……!」と言っている本人が、まったくそれを実現できていない。それにはとっても恥ずかしい思いをしたのだとか。そこで「人に見られても恥ずかしくないトイレ収納を作ろう!」と考えを新たに、見た目が命のトイレ収納に変えました。
トイレットペーパーは、袋から出してときめくカゴや箱に詰め替える。消臭スプレーや掃除用品は、ボトルに貼ってある宣伝のシールはもちろん、パッケージごと剥がすことに。生理用品は、ラタンのカゴや自分がときめく箱に収納して、存在をあえて見せないようにしました。これらのトイレグッズは、「余ったエコバッグにすっぽり入れてしまう方法もおすすめ」とこんまりさんは言います。
さらにトイレの中に飾り棚があったら、花や絵、雑貨などを飾ったり、アロマを焚いてみたり、感覚に訴えるときめきエッセンスをプラスするのがオススメだそう。
家中のモノを片づけ終わったあとは、収納でさらに居心地の良いときめき空間にして、そこでようやく片づけ祭りが終わるのです。
<最新刊>
『おしゃべりな部屋』
近藤麻理恵、川村元気 著
1760円 中央公論新社
近藤麻理恵さんがこれまでに片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、映画プロデューサー川村元気氏が紡ぐ7つの部屋の物語。
気鋭の絵本作家・大桃洋祐のカラーイラストを収載した、読売新聞連載時から話題沸騰の小説がついに単行本化!
前回記事「【こんまり®流・片づけ術】保管するだけでも家賃はかかる⁉︎「買ったまま」と「ストック品」を今すぐ減らすべき理由」はこちら>>
片づけコンサルタント。5歳から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読。中学生のときに本格的に片づけの研究を始め、大学在学中の19歳の時、コンサルティング業務を開始、独自の片づけ法「こんまり®メソッド」を編み出す。2010年に出版した初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1300万部を超える世界的大ベストセラーに。「KONDO」という言葉がアメリカでは「片づける」という意味として使われるようになるなど、社会現象となる。2015年、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出され、活躍の場を海外に広げている。2019年よりNetflixにてスタートした冠番組『KonMari—人生がときめく片づけの魔法—』が190カ国で放映され、エミー賞2部門にノミネート。2021年に公開された新シリーズ『KonMari〜“もっと“人生がときめく片づけの魔法〜』はエミー賞を受賞<デイタイム・エミー賞>。現在は、こんまり®メソッドを使った片づけレッスンを提供する「こんまり®流片づけコンサルタント」を育成し、日本を含め世界60カ国以上で約850名が活躍中。
- 1
- 2
近藤 麻理恵さん