皆さん、こんにちは。

柚木麻子さんは好きですかー!
私は大好きだー!

ランチのアッコちゃん』にはじまるアッコちゃんシリーズ、『あまからカルテット』、『BUTTER』、そして柚木さんの母校を舞台にした『らんたん』……。女性同士の連帯やお仕事模様、そしておいしい食べ物。柚木作品には、私が大好きなものがたくさん詰め込まれています。

いまやシスターフッド小説の代表選手と称される柚木さん。コロナ前の2018年から4年間の日々をつづったエッセイ集が発売されました。

今年初おでんを食べに行く電車の中で。


とりあえずお湯わかせ』(柚木麻子/NHK出版)

タイトルは、柚木さんのお母さんの口癖から。お母さんは、桐島洋子さんの『聡明な女は料理がうまい』からこの言葉をとったそうです。

何も手につかない時はお湯を沸かせ、そうすればお茶を飲むなり、野菜を茹でて一品つくるなり、最低でも部屋を保湿できる。いわば停滞を脱するとっかりを最もハードルの低いところでつかめ、という家訓のようなものだ。

この前書きに、心つかまれる人は多いのではないかなぁ。そうですよね、「ああ…」とへこんでしまったときは、とりあえずお湯をわかせばいいのよね。私もガーンな知らせが舞い込んだときなど、ふらふらとヤカンを火にかけます。そしてお茶を入れたりカップラーメンを作ったりします。


乳幼児を育てる柚木さんのばったばたの日々が、柚木さんらしい軽快なテンポとユーモアで描かれ、共感したり吹き出したり胸が痛くなったり。

雑誌「VERY」の新聞広告にも採用され話題になった、「ママに武器なんていらない」というエッセイも入っていますよ。母として、仕事人として、一人の女性として。毎日必死に生きている生活者の視点を失わないのが、柚木さんの作品の真骨頂。エッセイを読んで、改めて柚木さん好きだなあと実感しました。

お湯を沸かして、お茶を入れて……。「本を片付けなさい」という内心の声は一旦無視。

 


もう11月も後半に突入していることにびっくりしている今日この頃。そろそろ年末に向けて猛ダッシュがはじまります。準備運動しているこの時期に、この本を読めてよかった。悠さんの本屋さんのコンセプトは「心をマッサージしてくれる本」ですが、この本はまさにそんな本です。マッサージ+ストレッチ、かな。柚木さんやっぱりパワフルだから(笑)。


さて、忙しいシーズンに突入しますがみなさんどうかご無事で。何も手につかなくなったら、お湯をわかしましょう。本書のラストで紹介されるお湯の使い方が私はツボでした。(読んでみてね)

それでは!

 

神田のおでん屋さんで久しぶりの友人たちと乾杯!一番好きなのは大根。
神田の「尾張屋」。