皆さん、こんにちは!

 

素敵な休日を過ごしてきたのでご報告です。ブックディレクター・幅允孝さんが携わった神奈川県立図書館に行ってきました。

公共図書館といえば「無料で本が借りられる場所」と認識している方も多いかもしれませんが、全世界的に「教育」と「コミュニティ」の場所として生まれ変わってきています。図書館の内と外の境界を曖昧にして、なるべく多くの方に来館いただき、知らない本を手に取る機会を増やす。その考え方は、リアルな本の場所としてより広がっていくと思われます。-特設サイトより

普段もろもろ腰が重い私ですが、幅さんのInstagramで紹介されていた図書館の画像に「ピーン!」。ちょうど横浜方面に行く用事があったので出かけることにしました。

桜木町駅から徒歩10分ちょっとの場所にありますが、私は横浜駅に着いた時点で乗り物酔いでぐったりだったので横浜駅から歩くことに。素晴らしい秋晴れの日だったので、歩いているうちにぐんぐん気分回復。

 
「図書館の内と外の境界を曖昧にする」というコンセプトがよく伝わってくる建物。

色づきはじめた紅葉を眺めながら坂(坂の名前は紅葉坂!)をてくてくのぼり、到着。大きなガラスから光が入る、素敵な建物です。これが県立図書館ですか。さすが神奈川、おしゃれです。

この窓際の席で読書したい!窓に向かった席大好き。
飲食OKのリフレッシュエリアは2フロアあります。

 

館内はとにかく明るく、清浄な空気が循環している感じ。読書できるデスク、リラックス感あふれるラウンジ、研究に集中できそうな個室、飲食可能なリフレッシュエリア……。老若男女たくさんの人が思い思いのスタイルで、この場所を楽しんでいます。図書館で過ごす休日が大好きなので、同じように過ごしている人たちが同志たちのように思えてなんだか幸福な光景でした。

こんな企画棚も。

 

一階には猿田彦コーヒーのお店が。たくさん歩いてお腹がすいていたので、ドーナツとコーヒーを注文。大きな窓越しに外を眺めながらいただきました。

ドーナツとコーヒーと本。最強トリオ。
館内を撮影する場合はリファレンスデスクに申し出て、ストラップをもらいます。利用者や資料の内容は撮影禁止、写真の使用は私的利用の範囲で、とのことです。

 

こんな図書館が家の近所にあったらいいよなあ~! あ、もちろん自宅最寄りの区立図書館も渋くて好きですけどね。さーて今週末も、図書館に行こうっと。

 

この日ずっと読んでいたのは、『人新世の「資本論」』が脚光を浴びた斎藤幸平さんの新作二冊。あ、着ている服はラクーアのレンタル室内着です。思いつきで一泊してきました。

ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(斎藤幸平/KADOKAWA)。毎日新聞での連載「斎藤幸平の分岐点ニッポン」の書籍化。現代に蔓延する「想像力欠乏症」に陥らないように、そして、思想家としてもっと実践から学ぶために。ウーバーイーツで働いてみた、「集まれどうぶつの森」をやってみた、男性メイクやってみた……「斎藤さんYoutuberになるの?!」と誤解してしまいそうなトピックから、脱プラ生活の実践、外国人労働者救済支援センターへの取材、水俣病問題やアイヌ問題の今に向き合う……等の社会問題まで。斎藤さんの問題意識、幅広い。

こうやって書いたところで、読者の信頼をどれほど得られるかはわからない。信頼関係を築くのはとても大変な作業だということも、この2年間で痛感した。だから、私はこれからも学び捨て、学び続けたい。日本の未来を読者のみなさんと作っていくために。