脳出血患者の4人に1人は、発症後1年以内に再発!?


「リハビリ病院を退院したら脳の状態を見せにきてください」と言われていたため、リハビリ病院から帰宅後1週間で急性期病院に診察に行くことに。CTスキャンを撮って「異常なし」と太鼓判を押され、念のため1ヵ月後に再び検査することになりました。

倒れてから半年ちょっと、1月の脳のCT画像。左側の黒い部分が、出血した傷痕(きずあと)だという。倒れた当初は、黒い部分がもっとずっと大きかった。

脳の断面図の画像を見たドクターに、「うん、大丈夫だね。出血の痕も、ずいぶん小さくなった! これで、うちの病院は卒業です」と晴れやかに宣言された私。「これからは、リハビリにも行っている近所のかかりつけ医院で、降圧剤などをもらってくださいね」。

晴れて急性期病院もリハビリ病院からも「卒業」! う〜ん、なんだかすごく感慨深い……!

 

このころには「アジルバ」を飲まずに、「アムロジピン」だけになっていました。余談ですが、私はこの薬を「安室美人」と覚えてしまい、ドクターに「ちょっと違うね」と突っ込まれたことがあります。

毎朝血圧を測り、血圧手帳に記入するのが日課に。血圧は低すぎてもよくないらしく、上の血圧は120台がベストだという。

じつは脳卒中は、再発率がとても高い病気。あるデータによると、脳出血患者の4人に1人は1年以内に再発し、5年以内で3人に1人、10年以内は55.6%とじつに半数以上の人が再び倒れています(出典:Hata J, et al: Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study. J Neurol Neurosurg Psychiatry 2005; 76: 368-72.)

リハビリ入院中に夫からこの恐るべきデータを送られ、ひとりベッドでゾッとしたものです。

退院後にドクターに尋ねたところ、「一回破れた以上、血管自体がもろくなっていると考えられるからね。これまでと同じ生活をしていると、ちょっと怖いよね」と言われ、あらためて恐怖に……!