省スペースに欠かせない
愛用のマワハンガー
「前述のように、基本は畳みよりもハンガーで吊るしておいた方が見やすいので、バルキーニットのような、よほど伸びる素材でもない限りハンガーにかけて収納します。その時に欠かせないのがマワハンガー。
トップス用は肩の部分が薄いので、肩がしっかりあるタイプのハンガーの2〜3倍近くの枚数をかけることができます。アーチの角度もちょうどよく、さらにラバー素材なのでずり落ちにくいのもいい。ニットや、襟ぐりが大きく開いたトップスでもずるずるしません。
ボトムス用もクリップ部分にラバーが付いているので、跡が付きにくく安心です」
クローゼットと頭の中は同じ!
整理して損はありません!
クローゼットの整理整頓も朝のコーディネートも、とても簡単な感じで、テキパキと話す佐藤さん。でも、それはスタイリストさんがおしゃれのプロで、すでに目指すべきコーディネートが頭の中に見えているから迷わないのでは?
「私にもスタイリングのビジョンがない日もあります。ごくたまに、ですけど(笑)。でもやっぱりそんなときにも、まずメインアイテムを決めるっていうことが大切なんだと思います。ホテルでディナーだからいつもよりちょっとだけ華やかな服が着たい、というようなTPOや目的でもいい。
あとは自分が持っているワードローブの中で、なんとかするしかないわけですから(笑)。このブラウスが今日の予定には合うかな、とか、メインアイテムは自ずと決まってくると思います。そしてそこからスタートすれば、よほど突飛なオシャレを目指さない限り、必要な合わせのアイテムも絞られてくるはずです」
でもそれだと、いつも似たようなコーディネートになってしまいそう……。手元にある服をいつもとは違う、新しい感じで着てみたいときにはどうしたらいい?
「それでもやっぱり、脈絡なく合わせのアイテムを探すことはないと思うんです。このスカートにいつもは黒のニットばかり合わせてしまうけれど、今日は少し明るい色をコーディネートしたいな、とか。とすると、淡い色のトップスが並ぶコーナーを見て、これかな、あれかな、とやればいい。そのために、似たようなアイテムを1つの場所に集めておくわけですし。
ワードローブが整理されているということは、頭が整理されるということ。何度も言いますが(笑)、朝のコーディネートなんて、持っているアイテムの中でなんとかするしかないんですから! クローゼットを整理しておくことで、実際の動きも、頭の動きも、最小限で済むはずです」
次回の後編では、チェストの中、靴やバッグの整理方法を教えてもらいます。
構成・文/発田美穂
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