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2023年の大寒(だいかん)は1月20日。一年でもっとも平均気温が低くなると言われるこの時期は、特に感染対策を強化しておきたいですよね。そもそも、なぜ冬は感染症が流行するのでしょうか?山田悠史医師に聞きました。

 

編集:山田先生がお住まいのニューヨークほどではないかもしれませんが、東京も寒い日が続いています。気を抜くとインフルエンザやコロナに感染してしまいそうで、気をつけているのですが……。そもそも、なぜ冬はこうした感染症が流行するのでしょうか?

山田:いい質問ですね。ただ、いわゆる「風邪」は、身近でありながら分からないことが多い世界です。「風邪」は医学用語で「感冒症候群」と呼ばれており、いくつかの症状を満たした場合に付けれらる診断名です。原因は関係ありません。

編集:そうなのですね!

山田:旧来のコロナウイルスであれ、ライノウイルスであれ、症状を満たしてさえいれば原因は区別せず、「感冒症候群」と言われます。

教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。最新刊は、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社刊)。
Twitter:@YujiY0402