時代の潮目を迎えた今、自分ごととして考えたい社会問題について小島慶子さんが取り上げます。

“素振りだけの女性登用“に欠けている劇的変化。「これが現実的な数字です」は本当か?【小島慶子】_img0

(今回は「女性」という言葉がたくさん出てくるので、つい何か言いたくなってしまう人は空き地に行くか、海辺など心休まる場所でお読みください)

 

最近、気になるフレーズがあります。気にはなっても思いを口には出さないこともあるので、ここに書いてスッキリしようと思います。

「多様性大事、ぜひ女性ならではの視点を!」
女性ならではの視点ってなんですか。よくわからないので、男性ならではの視点で教えてください。

「管理職を増やしたいが、女性にやる気がない」
管理職の仕事に魅力がないのかもしれないですよ。

「採用試験では、女子学生に女性活躍のために何ができるか聞いている」
全員に聞いてください。

「先輩の女性が、若い女性を応援してあげて!」
で、あなたは何をするのですか。