「自己愛」を利用して片づけさせる
各人のスペースが決まったら、定期的に共有スペースをチェックしましょう。例えば母親が、共有の家事用具置き場に割り箸や紙袋を溜め込んでいたら、1ヶ月以内に確実に使う分以外は母親の個人スペースに移動させます。防災の観点から考えても、3人家族であれば1人1日1膳×2週間=42膳が割り箸の適正な備蓄量。それを上回る割り箸は母親個人の趣味のモノとして、個人スペースに置いてもらうのです。すると、自分のスペースが備蓄品で侵食され、大切なモノの保管環境が悪化することに耐えられなくなっていくはずです。
貴重な個人スペースに、高価なバッグや衣類と一緒に、割り箸や紙袋があふれているのは誰だって嫌でしょう。整理整頓された家族の個人スペースを見れば、競争心理が働いて、自分のスペースを綺麗にしようというモチベーションにもつながります。
集団のためには頑張らないという人も、自分のためなら頑張れます。人間本来の「自己愛」を利用して、大切なモノを自分のスペース内で保管し、快適に生活をしましょう。
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