今年初めての着物でお出かけ。

行き先は、雨の横浜。


着物の着こなしやモノ選び、そのこだわりにセンスが光る、素敵な方々とのお約束でした(心配りや身のこなしもこっそり学んでいます)。

憧れの方たちとの会に、何を着て行きましょう……。


新年のご挨拶という気持ちと、今年最初の着物でのお出かけです。
少し新春らしさを出しました。

雪が積もった松のことを「雪持ち松」と呼ぶそうです。和柄の名前ってとてもロマンがあります。

スーツのような光沢と素材感のあるピンストライプの大島紬を、おめでたい松の柄の帯に合わせました。帯の柄が淡い色彩遣いなので、古典柄も普段の感覚でコーディネートをすることができました。この日は冷たい雨がしとしと。だからと言って、着物でのお出かけを諦めません!

ピーコックブルーのエコバッグは絞りになっているので、伸縮自在。この倍以上の容量は入れられます。

インターネットで見かけた時から、欲しくてずっと迷っていた雨コート。
昨年、祖母のお下がりがとうとう劣化に耐えられなくなったため、「自分へのご褒美2022」に決めました!シルエットと深みのある紫色の美しさにうっとり……。さらにアウトドアでも使用されている高機能素材! 何も申し分ありません。雨の日もこのコートが着られると思うと、少し気分が上がりそう。

以前ブログでご紹介した、着物用に少しリメイクしたコートです。

さらにこの日はとても寒かったので、コートも追加。

お出かけ先は横浜駅近くにあるHOTEL THE KNOT YOKOHAMAの「SMOKE DOOR」

 

厨房の薪火を使い、素材を生かした調理法にこだわっているそうです。

前菜でいただいた「焼きシーザーサラダ」。薪でチーズを燻しているのかな?香ばしいチーズにシャキシャキ野菜が空腹にはたまりませんでした!

 

皆さん、着物に対する愛情と、知識が豊富であるにも関わらず、さらに知識を得ようとされている情熱も。

そしていつお会いしても素敵な装い! お誂えや日本刺繍、さまざまな知識がないと到達できそうにない上級者のテクニック……。計り知れません!

私は乾杯でいただいたスパークリングワインにホロ酔いながら、眼福&着物トークを堪能させていただきました。


そして過日。この日はお天気に恵まれ、晴れ渡る表参道へ。
 

この日も同じ帯でご挨拶。そして着物は昨年の春にご縁あって購入した昔の結城紬です。買って袷の時期を楽しんで、夏の衣替えの時期に「洗い張り」に出しました。

洗い張りとは、着物を解き、裁った箇所を縫い合わせ、反物状態にしてから洗いにかけるクリーニングの手法の一つです。
一度反物状態になるため、お手入れ後にはもう一度仕立てることに。その際に自分サイズに直すことができるんです。

もし譲っていただいた着物でサイズも直したい場合は、通常のお手入れより少し値は張りますが、その後ずっと満足して着ることができると思います。
新しい結城紬は糸に糊がついて織られるため、ハリあります。洗い張りをすることで、糊が落ちていくので、結城紬本来の柔らかい肌触りが得られると言われています。

私の着物も、柔らかく心地良くなって戻ってきてくれました!
この結城紬、何度目の洗い張りだったのでしょう。

極度の冷え性なので、風があたる部分には徹底した防寒対策で出かけました。

この日はコートだけ。着物は風が通る部分が寒いので、首元はファーで包み、袖口のにはアームウォーマー、足元はフリース足袋や足裏用カイロなどで防寒対策は万全です。 

白子やブリ、キノコに白菜。旬の食材をいただきました。

ランチの場所は、「茶酒 金田中」さん。昨年末、知人に連れて行っていただきました。開放感のある素敵な空間の中で、美味しいお食事に大満足だったのでリピートしました。

着物トークはもちろんですが、子供や仕事の話など、彼女と共通する話題が多く、あっという間に時間が過ぎていました。

たまご色の羽織に、表情豊かな上田紬の柔らかな色合いの装いがとても上品でした。彼女の優しいオーラそのもの!

彼女が選んだ深みのある紅の鼻緒との組み合わせ、とっても素敵です!

昨年、彼女がお持ちの帯の残り裂(布)を鼻緒にしたいとのご相談が。年明け早々に完成したのでお渡ししました。
とても気に入ってくれて、ほっとひと安心。私もすごく嬉しいです! 次は台の色選び。どうしよう、どうする〜!?と話に花が咲きました。

着物が繋いでくれたご縁に感謝。これからも大切に、そして深めていただけたらと思っています。