パソコンの書類整理をしていたら、2018年の企画書が出てきました。

タイトル「新雑誌企画書/着物リアルクローズ雑誌」

43歳の笹本さん……。随分と大きく出たもんですね。でも、この企画書のことは覚えています。

“着物をファッションとして提案したい”

そんな気持ちがあって、企画書にして書いてみようと思ったはず。どこからか、発注されるわけでもなく、誰に頼まれるでもなく。

きものが着られるようになって、私の毎日はとても豊か。この素晴らしさをこれからも伝えていきたいと思います。

恥ずかしいけれど、内容を読み返してみることに。
内容の甘さは相当目立ちましたが、やりたいことはほとんど変わっていませんでした。

結局というか、当然ながら日の目を見なかった企画書。作ったあの日から5年経った今は、FacebookやYouTube、InstagramといったSNSのおかげで個人がメディアになれる時代です。

YouTuber、インスタグラマーなどのインフルエンサーのように、読者や視聴者に興味深いコンテンツであれば、大きな媒体と同じような影響力を持つ可能性も秘めています。

夢で終わったこの企画書。
今、雑誌という媒体ではないけれど、カタチを変えて少し実を結んでいることも。さらに同じ想いを持つ方々と出会い、繋がったことで新しい夢も生まれました。

一人では到達できないけれど、素晴らしい人たちと一緒なら、もしかして、きものの素晴らしさは、もっとたくさんの人たちに広めることができるかもしれない……。

5年前の企画書のおかげで、少し頭の中が整理できました。綺麗な心持ちで、努力を惜しまずに進めたらと思います。