コロナ禍以降、音沙汰がなかった友人Zに久しぶりに会った。彼女は感染を恐れてほぼ引きこもりの生活をしていたという。運よく会社がリモートワークになり通勤しなくてもいいのはとてもラッキーだったと思っていて、現在も変わらずリモートワークを続けている。

この3年はほぼ家から出ず、愛猫と暮らしていて食品を含めた生活に必要な品は何でも配達してもらっていたので外に出る必要はなかったし、不便に感じることはなにもなかったが、心はいつも不安だったという。例えば、以前だったら簡単に済ませられていた書類作りにすごく時間がかかったり、整理整頓が全然捗らず、理由もないのにイライラしたり悲しくなって涙が出てきたり。

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そんな中、オンラインでセラピーを受けることにしたそうだ。セラピストには『人と会うことの重要性』を教えてもらい、外に出始め、「新しい人との出会いや、久しぶりに友人とあうことは、楽しく、人生を変える機会にもなる。同じものを別の角度から見る機会が得られる」ことを実感したそうだ。ほぼ引きこもり状態だったときは、「人と会う時間は無駄、面倒臭い」と感じていたそうだ。外に出るようになったZは、少し前の自分を思い返し、「ちょっと鬱のような状態になっていたことに気がついた。 でもあの時はそれが普通だと思っていたから、全く自分の状況に気付けなかった」と言った。

不安や怒り、悲しみなど、女性はPMSや更年期などで心の症状が出る場合もため、「今はOOだから、しょうがない」と考えたり、時間が解決してくれると判断したり、家庭や仕事などに追われ、自分のことを後回しにしがち。Zは、「誰かに助けを求めることは弱さじゃない。むしろ『助けて』といえるのは強い人。気になることがあるなら、専門家の助けを求めた方が良い」と真剣な顔で話してくれました。