似ているようで違う「こだわり」と「決めつけ」
――決めつけを止めたら、おしゃれは確実に楽しくなる


「自分にはコレしか似合わない」「こういうシルエットは無理」。こだわりがあるように聞こえますが、単なる決めつけの場合もあります。私もかつて「ニットは天然素材100%じゃないとダメ」と決めつけていました。

 

ところがあるとき、お客様に「混紡は天然素材の弱点を補っているのよ」と言われ、目からウロコが落ちました。その後混紡のニットにチャレンジし、おしゃれの幅が広がったんです。

急に変えるには勇気が要ると思うので、心にゆとりのあるときに、踏み出してみるのもアリと思います。

 


体型や顔の「難」はその人の魅力
――「難」なんて「なん」でもない


なで肩、丸顔、下半身が太い……。接客をしていると聞く数々のコンプレックス。それはもちろん私もあります、というかコレ全部私のこと。

 

でも「それだから◯◯は着られない」と思うのはちょっと違うと思ってます。むしろ、それこそがその人の魅力なんです。私は下半身が太いからボリュームスカートをはきます。

「これは私の身体のボリュームではなく、スカートのボリュームなんですよ〜」とシレッとしていれば、人は案外気にならないものです。