時間がないときにサッと手軽に使えるホーム用白髪染め。その一方で、染めた後の発色に満足できなかったり頭皮や髪のダメージが気になるなど、セルフならではのストレスを抱えることも。今回は、ヘアサロンMAGNOLiAのSHINさんに、ホーム用白髪染めに対する不安や疑問の解決方法を聞いてみました。
 

アドバイスをいただいたのは……
MAGNOLiA表参道店・SHINさん

 

表参道店代表のSHINさんは、30代後半~50代の顧客を数多く抱える、大人世代から人気を誇る実力派スタイリスト。「パーマと白髪染めの併用」、「傷まないカラー」、「長持ちするカット」など、大人の複雑なオーダーにもNOと言わない凄腕の持ち主で、メディア等でも活躍中。

 

 Q1 
ホーム用の白髪染めをすると
髪色が沈んで濁ってみえるのはなぜ?


ホーム用の白髪染めは、どんな方でもきちんと色が入るように計算されていて、染料や薬剤のパワーが強いのが特徴です。そのため色がベタッとしやすく、どうしても透明感が出にくい仕上がりに。また、暗い色のほうが簡単にムラなく染まるため、ラインナップもダークカラーがメインとなっています。

ホーム用を使用して髪が暗い、重い、濁っていると感じているなら、今より明るいカラーを選びましょう。ほとんどの方は、根元付近の髪色に合わせて色を選びがちですが、毛先側の色を基準にチョイスすると、想像に近い髪色に仕上がると思います。

 Q2 
自分で白髪染めをすると
頭皮トラブルが心配になります


MAGNOLiAでは、カラー前の頭皮にホホバオイルをなじませて肌をバリアするようにしています。肌の皮脂に近いといわれるホホバオイルは、カラー剤の刺激から頭皮を守ってくれます。ご自宅でもぜひ取り入れてみてください。

使い方は、市販のホホバオイルを頭皮全体に行き届くように塗布したら、指の腹を使って均等になじませていきましょう。色素沈着からも頭皮を守り、また、すすぎの際もスムーズに薬剤が流れるので、とてもおすすめです。

ホホバオイルは指の腹で全体になじませる。頭皮マッサージをする感覚でしっかり浸透させましょう。

 Q3 
すすぎで色が流れてしまうけど……
これってちゃんと染まっているの?
正しいすすぎのポイントは?


決められた放置時間を守っていれば、色素はきちんと浸透しています。特にホームカラーは「誰が染めても染まりやすい」という特徴を持っているため、すすぎ残しがあるとダメージにつながることも。すすぎはていねい過ぎるぐらい行いましょう。

シャンプー前の予洗いは2~3分は行い、すすいだ湯に完全に色を感じなくなるまで十分に洗い流しましょう。この時の温度は40℃ぐらいがベスト。これ以上熱い湯は、褪色の原因になるので避けましょう。

 
  • 1
  • 2