「体温が高い方が健康にいい」と考えていませんか?「体温を上げるとがんを治せる」といった誤解が発信されていたり、「体温を上げる方法」に関する記事がたくさんあったり……。「体温を上げる努力をした方がよいの?」と思わされますが、実際はどうなのでしょうか? 体温と健康の関係について、山田悠史医師に聞きました。
教えていただいたのは……
山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』、『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。
Twitter:@YujiY0402
編集:私は冷え性なので、冬場はカイロを貼ったり着込んだりして、体を冷やさないように気をつけています。ですが、先生の新刊『健康の大疑問』を読んで、「冷え性は、必ずしも全身の体温が低いわけではない」と知り、「冷えが病気からきているかどうかのチェック項目」も確認し、特に心配し過ぎることはないな、と安心できました。
山田:ありがとうございます。
編集:「医者のいらないラジオ」リスナーの方からも、体温と健康に関する質問をいただくのですが、やはり「体温が高い方が健康にいい」という情報を見聞きすることが多いようです。実際はどうなのでしょうか?
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