着物を着るようになったのは、その美しさに惹かれたから?
それもあります。
でも正直に申しますと、
年齢による、心と身体の変化が大きな理由だったかもしれません。
色やシルエット、趣味嗜好。
好きなものと似合うものに少し“ズレ”が生まれてきた30代後半。
体型や肌の弾力が、次なるステージに突入し始めていました。

好きなものが似合わなくなり、
少し不貞腐れていた時期だったかもしれません。
そんな時に出会ったのが着物でした。
当時、着付けに何が必要か、着物の下には何を着るのかも分かりませんでした。
着物の所有枚数ゼロ。
成人式で“着せられて”以来、一度も袖を通したことがなかったので当然と言えば当然ですよね。
もちろん、着ることもできません。
けれど。
娘の3歳の七五三で私も一緒に着物を着ました。すると、なぜだか温かくて幸せな気持ちに包まれたのです。

絹の手触り、歩くたびに奏でる衣擦れの音。
着物や帯、小物で創る、美しく楽しい色のコーディネート。
何より、年齢を経て生まれた手首や首筋の筋が見え隠れする袖や衣紋が美しさを引き出し、豊かになりすぎたウエストやヒップを包み込んでくれました。
そこからはどんどん着物に魅了される日々(更新中)。

着付け教室に通い、自分で着られるようになった今では、もう着物がない人生なんて考えられないほどです(盛ってません!)。
着られないこと、ルールを知らないことにハードルの高さを感じますか?
私はそうでした。
でも、
着ることができないなら、着られるようになればいいだけのこと。
着物の知識が皆無なら、増やしていいけばいいだけのことでした。

着物に興味を持った後、ハードルと感じていた様々なことが、
大人になってこんなにも知らない世界があったんだというワクワク感に。
すると身につくスピードや増える知識も二倍速!

フォーマルなシーンにはルールがあります。
これも知ってみると、日本人としての品格を感じることばかりでした。守らなくてはならない面倒で難解なルールと思っていたことは、大切にしたいと感じる日本の心だったのです。
一方、普段に楽しむ着物はとても自由でした。



おしゃれが存分に楽しめるのです。
少し歳を重ねた私たちを美しく見せてくれる力を秘める着物。
ショッピングや友人と食事会など、ちょっとしたお出かけのオシャレなら、自由に楽しむことができるんです。



そう、普段のおしゃれとなんら変わりなく楽しめるんです。

Old and new
Another wordrobe.
〜旧くて、新しい。
きものをもう一つのワードローブに〜
私が企画する初めての展示会です。着物に感じていたハードルが、少しでも低くなってもらえたら嬉しいです。
2月14日から南青山で開催します。
ぜひ遊びにきてください!
(詳細はInstagramなどからご案内しています!)
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