2020年には「New York Times」誌が、エドがモデルたちにセクシャル・ハラスメントを行なっていたことを30人の関係者の証言から告発する記事を掲載。さらにヴィクシーの親会社「Lブランズ」のCEOであるレスリー・ウェクスナーが、性犯罪者のジェフリー・エプスタインと親しい関係にあったことも厳しい批判に晒されました。

ジェフリーは児童買春で有罪判決後、2019年に拘置所内で自殺していますが、過去にヴィクシーでモデルのスカウト役を務めていたとされる人物。ヴィクシーでの新人モデル時代に、彼から性暴力を受けたと訴える女性もいます。

そこから始まったブランドの禊と大改革により、2021年の「VSコレクティブ」と銘打ったキャンペーンでは、アンバサダーたちを多種多様な職種や人種の女性たちから起用してきました。

メンバーの中にはテニスプレイヤーの大坂なおみ選手やモデルのヘイリー・ビーバー、ベラ・ハディッドのほか、同性愛者を公言する米サッカー選手のミーガン・ラピノーなどが参加しています。


ヴィクシーはショーの復活に関する公式コメントを発表。「我々の新しいブランドのプロジェクトと使命は、我々のガイドラインによって続行中。それは我々を最高のマーケティングとエンターテインメントの領域においての新たな地位に導き、我々が現在どのようなブランドになったかということを反映するものになるでしょう」と述べています。

 

モデルたちを男性向けの性的な「モノ」に貶め、女性に対するステレオタイプな美の価値観を掲げ続けてきたヴィクシー。本当の意味で変われたのかどうかは、年末のショーでわかるのかもしれないですね。

こちらは、バレンタイン・デーにヴィクシーがインスタグラムに投稿していた動画。昔のヴィクシーのカタログを思い出せば、その変容ぶりに驚かされるはずですよ。

 


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