ペットに対しては、「無償の愛」が大切!


「ペットから愛をもらえる」と期待をしてしまう人は、「なつかれる」ことを求めがち。でも、個人的には、ペットは「なつかれる」ことを目的に飼うのではなく、「自分が愛情を注ぐ」ことを目的に飼ったほうがいい、と考えています。
つまり、“自分の中の愛を増やす対象”として扱うのです。

愛は、もらえば増えるのではなく、自分が愛することで、自己の内側から増えていきます。ペットを愛して、愛して、愛情を注ぎ続けることで、自分の愛が増え、幸福感が得られるのです。
ペットに対しては、まず「無償の愛」が大切です。芸をしなくても、言うことを聞かなくても、ただただその存在を受け止め、守り続けるのです。

今回は分かりやすくするために「ペット」という言葉を使っていますが、「ペット」というと、どこか“自分よりも下の立場の存在”のような意味合いが出てきます。
でも、実際は動物のほうが人間よりも優れているところもあり、一緒に暮らしていると人間にとって学ぶことも多いのです。だから、本来は「ペット」というよりは、「家族」であり、「仲間」なのですよね。

生活の世話はするけど、大切なことも教えてくれる家族(仲間)だと思うことができたら、動物への態度も変わってくるでしょう。
たとえば、ペットになついてほしがる人ほど、「可愛いから」「寂しいから」といって自分本位に構いすぎる傾向が。そうすると、嫌われるんですよね……(苦笑)。
愛情があるからこそ、ペットの気持ちを尊重し、できる範囲ではありますが、「自由にさせてあげる」ことも大切なこと。その結果、ペットからも好かれ、なつかれる(慣れ親しまれる)可能性は高まるでしょう。

とはいえ、ペットを飼うと幸せを感じるのは、「ペットになつかれるから」だけではありません。そんな風に「“愛する存在”が自分の傍にいること」によって幸福感を得るのです。
それは、「自分がどれだけその存在を愛しているのか」に比例すること(=自分次第)でもあるのです。

 

ペットは飼い主をよく見ている


ペットは、飼い主をよく見ています。「自分を愛してくれる存在なのか」「自分を守ってくれる存在なのか」を。
単に“かわいいだけの都合のいい存在”として飼っていたら、ペットは安心して自分の身をゆだねられるでしょうか? 心からなつきたいと思うでしょうか?
意外とペットは飼い主の愛情を試す行動をすることもあります。セキセイインコですら、そういった行為をしてくることがあります。
そんなときにこそ大らかな気持ちで、ただただ“相手の存在を受け止め、愛し続ける強さ”が飼い主には求められます。
その結果、ペットとの信頼関係が生まれていくのです。

ペットに限らず、人のことも愛し続けることは、容易なことではありません。だから、関係を始めるときには、覚悟が必要となります。「この存在をずっと愛し続けるぞ」と、腹をくくることが。
動物を飼うときには、お金や環境など、現実的な部分もきちんと考慮し、“愛する覚悟”をもって、家族として迎え入れたいものですね。

ペットを愛せないのに、飼う人がいるのはなぜか。“愛し続ける覚悟”が必要_img1
 

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