視野を広げ、愛を増やしていく


「大人になる」ということは、視野を広げることであり、愛を大きくしていくことでもあります。
若い頃は、自分のことでいっぱいいっぱいだったとしても、歳を重ねるにつれて、自分だけでなく、相手、さらに広く周りのことも考えられるようになることが大切になってきます。

不倫を例に挙げても、不倫は、自分と相手のことしか見えてないことが多く、自分の家族(や相手の家族)のことまで見られていないからやってしまう行為であることも。
つまり、不倫をする多くの人は、精神的に大人になり切れていないところがあるのです。もちろん、先述したように、配偶者に許可をもらった上での関係であれば、裏切りにはなりませんが。

 

自分で考えて答えを出す大人に!


私には子供はいませんが、40代になってからは、「この世界を次世代の人たちが幸せに生きていけるようにしていかなくてはいけない」ということを、ひしひしと感じるようになってきました。
現代は、さまざまな問題が山積みです。正直言うと、私を含め、“「分からない」で片付けてきた大人たち”が、今のこの世界を作ってしまったのだと考えています。
多くの人が自分の生活にいっぱいいっぱいで視野が狭い状態でいたからこそ、こんなに問題の多い世界を作ってしまったのだと。

たとえば、私たちは、受動的に得ている情報に無頓着すぎました。誰もが、日ごろ接している情報や人、ものに少なからず影響を受けるので、自然に自分の世界に入ってくるものに対しても、きちんと「選択をしていく」必要があったのです。
また、色々なことを「人任せ」にしすぎました。もっと自分でも調べ、考えていかなくてはいけなかったのです。

特に、40、50代の世代は、学校の勉強では、はじめから「答え」を与えられ、暗記することが多かったように思います。歴史などの教科ならまだしも、国語や数学の勉強ですらも、最終的には答えを暗記することが多かったことでしょう。
「自分で考えて答えを出す」「与えられた答えを、鵜呑みにしないで自分でも精査する」ということが習慣になっていないのです。でも、それは、今からでも変えるべきことです。

「大人になる」というのは、自分で責任を取れるようになることでもあります。社会が悪い、環境が悪いなんて言っていないで、私たちが変えていこうと思わないといけないのですよね。
それができたとき、自分のことをもっと誇れるようになるし、さらに、自分の中により多くの愛(=幸せ物質)が増えてくるのだと感じています。

今の私たちは、本当の意味で「大人」だと言えるのか? 魅力的な大人になりたいと思うものです。
 

単に「正しい人間」を目指すと苦しい...本当の意味で「大人になる」ということ_img1
 

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