増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。
 

 


大人の素敵な雰囲気をまとうなら、
チークと香り、ボディ&ネイルが重要


三年ぶりのマスク生活から解き放たれ、お食事をする機会などが増えてきました。年下の子たちとの会食も楽しみたいし、デートだってたまにはしたい。いざ出掛けていると、洗練された空間も増えましたよね。そこでちょっと悩ましく思うのが、「私、この場になじめてる?」ってこと。第一印象で、もしくは久しぶりに再会して「老けたなあ」「古臭いなぁ」と思われてしまいがちな年代ゆえ、あらゆる面でのアップデートには気を配る必要がありそうだなと痛感しています。もちろん、過分に若作りをしたいとかではなく、いわゆる“おばさん”であることは否定しないまでも、「この人となら、もしかしたら何かあるかもしれないな」と思えるおばさんか、そうでないかというのは実は大きな分かれ道な気がします。

 

たとえばチーク。“塗り方を変えることで、古い顔が一気に刷新される”といえばチークだと思うのですが、見た目よりもずっと薄づきで、血色や艶感といったデリケートな質感を繊細に表現し、テクニックレスで広範囲に塗れる今季のチークたちはピンクのバリエーションも豊富に。自分の雰囲気や装いに合った血色カラーを見つけたいところ。

また、「古臭い」という言葉が示すように、その人の雰囲気を左右する「匂い」と直結するフレグランスの使い方にも気を配りたいところ。ボトルから嗅ぐのではなく、実際に肌につけた時の香り立ちを大切にしたいものです。

さらに、肩から続く手元、膝から続く足元は、むしろフォルムよりも質感や爪への装いを工夫することによってアップデートしやすい箇所。ボディケア系の処方がスキンケア並みに進化しており、ボディケアをするかしないかで差が出やすくなっている昨今、しなやかでツヤのあるボディの質感に、手肌足肌を美しく見せてくれるヌードカラーのネイルを合わせると、清潔感のある大人のオンナの色気が宿る気がします。