本来の意味として正しいのは「愛嬌をふりまく」

意見が真っ二つに分かれる「愛想をふりまく」or「愛嬌をふりまく」。どっちを使う?【間違って使われやすい日本語】_img1
 

愛想と愛嬌、よく似た言葉ですが、「○○をふりまく」として使うことができるのは「愛嬌」です。

では、愛想と愛嬌、それぞれの意味を見ていきましょう。

 

愛想とは……
①人に接して示す行為や愛らしさ。人あしらいのよさ。
②(多く「お愛想」の形で)好意のあらわれとしての茶菓などのもてなし。また、おせじ。

(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)


愛嬌とは……
ア:女性や子供などが、にこやかで可愛らしいこと。また、こっけいでほほえましいこと。
イ:人に好かれるそうな愛想や世辞。また、催しごとや物を売るときに添えるもの。座興。おまけ。

(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

①接する人に好感を与え、思わず話しかけたくなるような親しみを誘う物腰。
②〔多く「ご愛嬌」の形で〕客や同席者を喜ばせ楽しませるサービス。

(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)


「愛想」とは、人に対する対応のことなので、ふりまくことができません。「愛嬌」とは、仕草のことなので、ふりまくことができるのです。


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