人間関係ってつまるところ、「情けは人の為ならず」。親切に、誠実に振る舞うことが、回りまわって自分に返ってくる……、そんなことが多くあります。バッサリ切り捨てた相手がいつか巡り巡って、ユウミさんにとって重要人物になるかもしれません。

せっかくノリノリで仕事ができているのに、人間関係で足をすくわれるのはもったいない。それに、担当クライアントが変わったりユウミさんが異動したりする可能性もあり、今の良い状況がいつまで続くかも分かりませんよね。

ちょっと考え方を変えて、今のモヤモヤから抜け出せないか考えてみませんか?
 

大切なのは、「組織認識力」と感謝の気持ち


会社員は、組織の中で働いている以上それぞれが役割を持っています。誰がどんな役割を担っていて、それが相互にどう関係しているのか……。それを理解してうまく使うのも、社会人の大切なスキルではないでしょうか。

上司や関係部署に対する先入観は一旦クリアにして、彼らの役割は何か、ユウミさんの仕事にどう関わってもらうかを改めて考えてみましょう。

上司には、「自分がどんな風に動いているかを認識してもらって、良い人事評価につなげてもらう」「更に上の上司に承認をもらう必要がある時に、味方になってもらう」みたいな目的意識を持つこと。

関連部署には、「自分が見落としているかもしれない視点があるかもしれないので、何か気になることがあったらご指摘ください」「私の案件と同じような事例があれば、参考にしたいので教えてください」というように、お願いしたいことをクリアにして情報共有すること。

そして何より、仕事仲間に対して敬意と感謝の気持ちを持つこと。

相手を「使えない」と切り捨てるのではなくて、「どうすれば、一緒により良い仕事ができるだろうか?」と考える。そんな姿勢がユウミさんの仕事のクオリティを更に上げ、評価も上げることに繋がるのではないかと思います。


人のプライドを傷つけて、いいことってあんまりないはずです。「相手の顔を立てる」ことを、「仲間と一緒により良い仕事をする」という意識に転換して、ユウミさんがより快適な会社員ライフを送ることができますように。

 

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

「面子をつぶされた!」と社内で騒がれてうんざり...“相手の顔を立てる”必要は本当にある?_img1
 

前回記事「「お金がない!」とヒステリーを起こしてしまう...節約すると”ケチ”と呼ばれる母の苦悩」はこちら>>

 
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