【侍J栗山英樹前監督】大谷とトラウトを見た瞬間「こういうことか、神様」振り返り噛みしめる稲盛和夫の言葉_img4

 

5月末で、代表監督を退任されました。今後はどんなことをお考えですか。

栗山:ものすごく勉強になったし、いい経験にもなったので、これはやっぱり次の若い世代がどんどんこういうものを経験すべきだと思いました。それが、野球界にとっては、大きなプラスになる、と。

皆さん、言われるじゃないですか。出処進退ははっきりせよ、と。稲盛さんも京セラ社長を早い段階で潔く退かれていますし。みんなが早いと思うタイミングは大事だと思っています。いろいろ考えましたけど、やはり先輩方の教えが大きいです。

 

この先は、どうしますかね(笑)。人に夢を持ちなさい、誰も歩いたことのない道を歩け、と言ってきたのに、僕がそれをやらないわけにはいかない、と思っています。監督も、ましてや侍ジャパンの監督も、やるなんて夢にも思わなかったんですけどね。

ただ、稲盛さんも言われる通り、「まずは最初に思う」ことがすごく重要です。それは理解ができたので、思うことにします。もしかしたら、そこに行けるかもしれないし、誰かのためになるかもしれない。

でも、それは僕の中で置いておけばいいだけの話です。でも、持っておくことは大事。こうしたい、こうなるんだというイメージを持つ。だって、そこからすべては始まるんですから。思いが、呼び寄せてくれるんです。

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『熱くなれ 稲盛和夫 魂の瞬間』
編著:稲盛ライブラリー+講談社 「稲盛和夫プロジェクト」共同チーム
定価:本体2090円(税込)
講談社

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最高の経営者であり、魂の求道者・稲盛和夫の人生における、情熱の瞬間。その瞬間を共有した人だけが知るエピソードの数々が、心を熱くする!

稲盛の経営哲学に“情熱”は絶対に欠かせないもの。自分の仕事に燃えるような情熱を持って取り組むことで、仕事だけでなく人生までも輝くことを、稲盛はその言葉と行動で人々に伝えてきた。本書では、稲盛の思想をあらためて紐解きながら、その熱い瞬間が切り取られた写真も紹介。また、その瞬間に立ち会った者、稲盛の熱に直に触れた者たちが、心震わせた経験を語り尽くす。

インタビュー:日本電産会長 永守重信、KDDI社長 髙橋 誠、京都大学 iPS細胞研究所 名誉所長 山中伸弥、FC今治会長 岡田武史、京セラ元会長 伊藤謙介、JAL元副会長 藤田直志、他、共に闘った部下たち、合併先の社員、長年の秘書など、13名の貴重な語り下ろしインタビューを掲載。

読めば心が奮い立ち、自分の仕事に夢中になれる。
よき人生を送りたくなる。


取材・文/上阪 徹
撮影/塚田亮平

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