「なし崩し」の使い方を例文で紹介
例文①「引っ越しが控えているので、大量の本をなし崩しに片付けていく」
こちらは「借金を少しづつ返していく」のと同じような意味で、「物事を少しづつ片付ける」ときに使います。
例文②「法改正をせずに、なし崩し的に新しいルールができていた」
例文②は、本来の意味ではない「なかったことにすること」と勘違いしてしまうかもしれませんが、元々の意味である「少しずつ」から派生したものと捉えることができるでしょう。
辞書には「なし崩し」の意味として、このようにも掲載されていました。
②事実を積み重ねて、そのことが既に決定されたこととして成り立たせてしまうこと。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)
事実を積み重ねていくことで、すでに決定されたものと徐々に周りに刷り込ませていくことですね。こちらのような使い方は、政治のニュースなどでもよく聞くのではないでしょうか?
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