「ちがくて」は誤用と言われている
「ちがくて」を辞書で調べてみたところ、「広辞苑 第七版」、「新明解国語辞典 第八版」には掲載されていませんでした。ところが、デジタル大辞泉(小学館)にはこのように掲載されていました。
ちがくて【違くて】
他と異なっていて。そうではなくて。違って。例:「いつもとちがくて驚いた」
[補説]文法的には破格。例えば、形容詞「白い」の連用形は「白く(て)」「白く(ない)」「白かっ(た)」となる。動詞「違う」の連用形「違い」が、「白い」のように「い」で終わる形をしており、かつ意味が状態を表す形容詞に似ているところから、「違くて」「違くない」「違かった」などの形で用いられるようになったものか。
(デジタル大辞泉/小学館より引用)
一部の辞書には掲載されているものの、たとえばデジタル大辞泉の場合は「文法的には破格(ふつうの決まりからは外れている)とあるので、正式な言葉というよりは、俗用としての掲載なのかと推測します。
これからさらに使用する人が増えていけば多くの辞書に掲載されるようになるかもしれませんが、今の時点ではまだまだ受け入れられていない「若者言葉」であると言えるでしょう。
前回記事「【若者言葉】あの人「みたく」、を使う人は24.4%。不快に感じる世代は?日本語的には間違い?調査結果をレポート」>>
Comment