20代の頃から60代になった今も女性ファッション誌のカバーを飾り続けている大人気モデルの黒田知永子さん。新刊『黒田知永子 Only My Way とっておきのワンピース』では、ご自身のお気に入りのワンピースと、その着こなしを披露されています。1冊丸ごとワンピースの本を出されるなんて、長年のワンピース好き!? と思いきや、よく着るようになったは40歳を過ぎてからだと言います。その理由を尋ねてみると……。

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髪は切っても必ず伸びるし、服はたくさん試着できる

【黒田知永子さん】40歳を過ぎてから「ワンピース」を着るようになり「ピアス」も開けました_img0

黒田知永子(くろだ・ちえこ)
1961年、東京都生まれ。大学生のときに雑誌『JJ』でモデルデビュー。その後、『VERY』『STORY』『éclat』の初代カバーモデルを歴任。テレビ番組やCMなどでも幅広く活躍し、50~60代をはじめ、世代を問わずファッションアイコンとして高い支持を得ている。雑誌『素敵なあの人』にて、2022年から隔月連載中。

 

「ワンピースをよく着るようになったのは、たぶん40代になった頃から。たしか雑誌『VERY』のカバーモデルを卒業して髪をショートヘアにしたのがきっかけだった気がします。それまではロングヘアだったこともあって、ふりっとした甘いワンピースはあまり手に取ることがなかったんですが、ショートにしたら躊躇せずに着られるようになりました。

ロングヘアってそれだけで十分女性らしい。そこにワンピースまで足すと女性らしすぎる雰囲気かなって……。テーラードジャケットなどきりっと見えるアイテムとのバランスのほうを好んで着ていましたね。その時期は子どもの学校行事などでスーツを着る機会もよくあったし。次第にその機会も減ってファッションの制約も少なくなっていた頃だったんだと思います。

髪を切ったのも、ワンピースを着るようになったのも、意を決して何かを変えたい、と思ったわけでもなく、ちょっと気分を変えたいな、くらい。とりあえず髪を切ってみたら、とってもリフレッシュできて、甘いワンピースもこんなにもバランスがいいなんて! 髪は必ず伸びるでしょ(笑)!? チャレンジしてみるのもひとつだと思います。

でも、それ以来、ずっとショートヘアだし、ワンピースも自分の大好きなアイテムになりました。どちらもしっくり来たんでしょうね。特にショートヘアは、毛量が多い私には合っていたんだと思います。若い頃、ロングヘアをポニーテールにしても“縄”みたいで可愛くなかったから(笑)。

ただ、以前から着ていたジャケットやデニムを着なくなったかというと、そういうわけではなく、ショートヘアにして、ワンピースを着るようになって、ファッションの幅が広がっていったんです。今も頻度でいえば、デニムを着てることのほうが多いと思いけれど、ワンピースは普段着にもなるし、特別な場所に行くときにも着ていけて便利だし、とても愛しい存在です」
 

 
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