香水によって花や植物のエナジーを身近に感じています

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永富千晴さん
美容ジャーナリスト。美容コミュニティサロン「club.C」主宰。mi-molletでの連載「大人のアグレッシブ ビューティ」は大人のしゃれ顔になれるヒントが参考になる!と人気。Instagram:@chiharunagatomi YouTube:「永富 千晴キレイの未来

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下段左)ウエムルとはアンデス地方とパタゴニアに生息し、絶滅危惧種となっているゲマルジカのこと。深い森に潜む美しく気高い鹿が走る姿をイメージ。ムスクをベースにマソイア、サンダルウッドが香る。フエギア 1833 ウエムル 100ml ¥48400/FUEGUIA 1833

上段左)フエギアの中でももっとも知られている香り。「アンチ・パフューム」と呼ばれ、使う人の香りと相互作用してその人にしかない香りとなる。同 ムスカラ フェロ ジェイ. 100ml ¥46200/FUEGUIA 1833

下段中央)フランシス・クルジャンによる調香。「ロー」とはゴールドの意味。クルジャンは香りを生み出す花々こそゴールドとして考え、ローズやチュベローズ、ジャスミンなど多くの花を重ね、花々の美しさを讃えて表現している。ジャドール ロー 50ml ¥23320/パルファン・クリスチャン・ディオール 

上段中央)クリスチャン・ルブタンが水中に抱く幻想にインスパイアされ、ネロリ、ベルガモット、バニラがスパイシー&フローラルの香りに。ルビホース オードゥパルファン 90ml ¥39930/クリスチャン ルブタン

下段右)週7日、24時間楽しんでもらうためのフレグランスを、という願いから生まれた香り。ニューヨークやパリ、東京などの大都市のエネルギー、生命力をムスキーでフローラルな香りで表現。724 オードパルファム 70ml ¥36300/メゾン フランシス クルジャン 

上段右)アルコールを使用しない肌に優しい水性香水。きゅうりの軽やかな香りにムスクがまろやかに加わり、ミントのアクセント。 レ・ジャルダン・フランセ オートリプル コンコンブル・ダント・エ・マント ¥24200/オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー


永富さんコメント

現在の定番はフエギア 1833の「ウエムル」 と「ムスカラ フェロ ジェイ.」。
フエギア1833 は、香り立ちがドンピシャすぎて、出会った時に震えたブランド。ムスク好きなので、「ムスカラ」と出会った時は、即決。分子が細かく、ムスクの本来の持ち味が光っています。

「ウエムル」はあまり人には教えたくないほど好き。シャワー後などに活躍しているのは、ビュリーのきゅうりの香り「コンコンブル・エ・マント」と、クルジャン「724」など。他にもたくさんお気に入りがあります。

秋新作で「おっ」と思ったのは、ディオールの「ジャドール」とルブタンの「ルビホース」。香水だからこその演出可能な香り立ちであることにときめきます。ウードや重めの香りの新作が目立っていますがときにマスキュランすぎる部分もあるので、女性らしさがある香りも残ってほしい。セクシーさがなくなっている昨今、ヒールや素敵な下着などと同じ感覚で、自身の女性性をヨイショ、と持ち上げたい時に良いですね。

幼い時から香水が好きなので、ランジェリーを身につける感覚で、自然に手が伸びています。一つ特徴があるとしたら、馴染むための時間、として出かける直前ではなく、出かける数時間前からつけていることでしょうか。

先日、こんな使い方もあるんだ! と思ったのは、ある女性がフワンフワンの髪の毛に香りを仕込んでいて、横に並んで初めて気づくようなさりげなさが素敵で……。どうやって仕込ませているのか気になっています。

私にとって香水は肌の匂いの一部。お花屋さんやガーデニングショップで花や植物の色々な香りを嗅ぐのが好きなのですが、香水はそのエナジーを身近に感じられることが自分にとってプラスに働いている気がします。