「これって肩たたきだったりして」と不安な気持ちのままでいるのはよくないので、まずは上司と腹を割って話しませんか。上司に時間を作ってもらって、「その指示には、どんな狙いがあるんでしょうか」「何か、私の仕事ぶりに問題があったでしょうか」と質問してみるといいと思います。
上司の方も、改まって聞かれれば、「サナさんには、まだ経験の浅い後輩たちを指導する立場になってほしい」「サナさんには別の分野のチャレンジをしてもらって、幅を広げてほしい」など、きちんと向き合ってくれるのではないでしょうか。万が一、上司がサナさんの仕事に何か懸念を抱いているなら、このときの上司の反応で様子がうかがえるかもしれません。
求められることと、やりたいことのすり合わせ
とはいえ、「でも、私はずっと現場で営業をしていたいんだけどなあ」「サポート役なんてつまらない」と感じてしまう場合もあるかもしれませんね。後輩指導をしてほしいと言われても、そういった立場を経験したことがなければ、「自分にできるのかな?」と不安になってしまうかも。
会社がサナさんに求めていることと、サナさんがやりたいことがマッチするのが本当は理想。そこがずれているとお互いストレスですし、思ったように評価されずに仕事にストレスに感じるようになるかもしれません。
もし「求められていることが私の希望とは違う」ということがわかったら。
今後の仕事の割り振りを再考してもらうよう上司に相談してもいいし、年齢を重ねてもプレイヤーでいられるような会社への転職を考えてみてもいいと思います。
けれど、いきなり「サポート役なんて嫌です!」と直談判したり、勢いで転職しようとしたりするのも考えもの。未知のことについて「私には向かなそう」「面白くなさそう」と決めつけてしまわず、ちょっと試してみるのもいい経験になる可能性もあるし、他の選択肢を考えるのはその後でも遅くはないと思います。
「現場が大好きなので、サポート役に回るということに不安な気持ちもありますが、試しにやってみます。アドバイスもらえるとありがたいです」
というように、正直な気持ちと一緒に前向きな姿勢を示せば、上司はきっと見ていてくれるはず。「何が求められているか分からなくて不安」というモヤモヤを、ちょっと勇気を出すことで解消できますように。
皆さんのモヤモヤ話を教えてください!
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作画/Sumi
構成/山本理沙
前回記事「「料理にヨガに美術館巡り、薬膳も...」興味を持ってもどれも中途半端。“飽きっぽい性格”は直らない?」はこちら>>
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