日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、キャリアにまつわるモヤモヤエピソードです。

 


「私、美容家になる!」と宣言したのに…


エピソードをお寄せくださったのは、キャリア迷子中だというユカリさん(40歳・会社員)。
 


40代に突入して、「私のキャリアって、このままでいいのかな」と思うようになりました。

新卒以来ずっと事務職として働いてきましたが、「やりがいがある」「毎日充実している」とは言い難い日々。毎日淡々と仕事をし、定時で帰ってSNSやYouTubeを観て寝る……。そんな自分になんだかモヤモヤしているんです。

とりあえず何か動こうと、美容に関わる検定試験と、昔から好きだった美容家さんのメイク講座に申し込みました。昔から美容マニア・コスメマニアなので、それを仕事にできないかなと思ったのがきっかけです。

講座に申し込むときは、すごくテンションが上がりました。「これで私も、自分らしいキャリアを手に入れられるかも」と嬉しくなってSNSで報告し、友人に「美容家を目指して頑張る」と宣言。「ユカリは昔から美容大好きだもんね。ぴったりじゃん!」と応援してもらいました。

しかし、講座を受けていて「これを仕事にするのは大変だな」と気づきました。競合は多いし、SNSを運営したり営業したりするのにかなりのお金と時間が必要そう。勉強も思ったより大変。「好きを仕事に!」と盛り上がったけれど、考えが甘かったな……と落ち込んでいます。何より、意気揚々と「新しいことを始める!」と宣言したのに恥ずかしい気持ちでいっぱいです。
 

 


一歩踏み出した勇気に乾杯!

 

新しい挑戦に踏み出したのですね。その一歩を踏み出すことがいかに大変かを思うと、ユカリさんの勇気に乾杯したい気分です。

踏み出してみたはいいけれど、現実はそう甘くはなかった……と実感されているとのこと。なるほど、そういうこともありますよね。でもそれも、その世界に飛び込んでみたからこそ分かったこと。「恥ずかしい」なんて感じる必要ないと思います。

新しいことをはじめるときは、「トライ&エラー」を繰り返すのが普通。とんとん拍子でスムーズにキャリアの道が拓かれていくなんてことは、なかなかないのではないでしょうか。ユカリさんは「トライ」した、そして新しいことを学んだので、それを踏まえてまた新しい「トライ」を考えればいいのでは?

 
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