夫も自分で簡単な食事を用意できるようにします。まずは卵焼き
結婚以来、わが家の料理担当は義母と私。夫はもっぱら「食べる人」なので、ある日こういいました。
「少しは料理をしてよ」。すると、「卵焼きくらいなら、できるよ」と夫。
何年も前から聞いたセリフですが、つくるのを見たことがありません。「ほんとに? じゃあ、やってもらおうじゃないの!」と夫の料理姿をユーチューブで流したところ、大きな反響がありました。
パンとフルーツとヨーグルトですませることも多い朝食ですが、この日は卵焼きにウインナーつきの豪華版。フライパンに卵液を流し入れたら、左手にフライパン、右手にフライ返しを持って、そろそろと卵を裏返します。夫は脳梗塞の後遺症で手が動かしづらいのです。
りんごやバナナもカットし、お皿に卵焼き、ウインナー、キャベツのせん切り、トーストを盛りつけます。食後の皿洗いまできっちりこなすところは夫らしい。
「少しは料理をしてよ」
私がそういったのは、ふだんの食事を手伝ってほしいからではありません。簡単な食事を自分で用意できるようになれば、私に何かあっても安心だからです。
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