Q4 港区のこの取り組みに対し、他の自治体との格差は感じますか?(選択式回答)


・感じる⋯⋯86%
・感じない⋯⋯6%
・どちらでもない・わからない⋯⋯8%

 
「格差を感じる」人が8割強。「全国統一でお願いしたい」という意見もありました。
 

Q5 中学校の修学旅行先に海外を選んだという港区のこの取り組みについてあなたの意見を聞かせてください。(任意・自由記述式)

港区の取り組みに賛成!の声:・生徒全てが「言語の重要性……」を得られるとは思わないが、海外から日本を見る事で自らの将来を考えるきっかけとなる可能性がある。未来を担う子供に手間と費用をかけるのは、大人の義務と思う。

・若者は未来を担う存在です。日本が斜陽である現状を鑑み、かつまた円安に萎縮する現役世代の腰が引けている現状だからこそ、未来を担う彼らに世界の現実を見てもらいつつ、希望を託さなくては=投資しなくては、日本の未来は明るくなれないって思っています。

・意味があると思うかどうかは、子どもたちの可能性を信じるか信じないか、に似ているように思う。どんなに日本人だけの集団行動で、日程が短くても、ネットでは知り得ない異国の空気感や音、匂いがそこにはあります。それを多感な時期に体感することは、自分の枠を広げる事に他ならないかと。区民の大人が税金という形で取り組みを支え、家庭収入の差に関わらず、前年までと変わらない家庭負担で行かせられるのは、素晴らしいことなのでは、と思います。

・全国統一でお願いしたいものです。



教師や各家庭の負担などの懸念点について:・生徒には良いと思うが、教師の負担が重くなるのではないかと懸念します。

・海外での見聞を、という視点は良いと思うのですが、飛行機事故が起きてしまった場合大変な事態になりますので、公立の修学旅行は国内で電車移動の範囲とすべきだと考えます。


数日間の修学旅行で言語の重要性などは得られる?と疑問の声:・研修旅行で団体行動(2名以上)のみなら日本人同士日本語でコミュケーションをとる事が予想され、場所が国内から海外になっただけでは言語の重要性を認識できるかは不明。異文化を体験できるとは思うが国際理解を深められるかは研修内容によっても左右されるかと思われるため未知数です。
しかし一方、海外研修体験がないより体験することにより、国際的人材への成長を育むきっかけとはなり得るとも思う。


・自分の子供を海外で育てました。父親が外国人ということもあり、子供の教育は英語を主体にするということで夫婦合意のもとでした。私自身も外国の暮らしが長くなり日本語を話す機会の方が少ない現状ですが、それでも語学については終わりを感じられません。
数日間外国に行って何が得られるでしょう? 思い出はできるでしょうね。
昔と違いネットが発達した今では興味がある分野の知識を得やすいですし、この取り組みの趣旨である「言語の重要性を認識するとともに、異文化を体験して国際理解を深められる」を考えた時に、多感な中学生に修学旅行以外のアプローチがあるのではないかと思いました。

・言語の重要性や国際理解が狙いなのであれば、地域に住む外国人の方や留学生の方との交流からで良いのではと思う。少子化問題や子育て支援の本質が何だかズレているし、そこに一人当たり50万負担するのであれば、一番お金がかかる中学高校生の子育て支援金として交付してほしい。

・港区民ですが、こんなに税金が使われるとは思わなかったし、やりすぎな気がします。港区は大使館も多いので、言語の重要性も国際理解も区内で体験できるはず。

・全くもって謎の取り組みだと思う。区民に強制的に徴収してまですべきことだろうか。


修学旅行は国内で!との声:・現地に行って実際に体験することは大事だと思います。将来がこれを機会に変わる方もいるかもしれません。ただ同時に国内の歴史にも目を向けて、自国の歴史や文化をしっかり学んでほしいと思います。それからでもいいのではないかなと感じました。ただの旅行にならないことを願っています。

・海外に行く前に、まずは国内の魅力を知って欲しいかな。たくさんあるのに。語学力を試すなんて、他でもできるでしょ。

大人の事情が見え隠れしている?との声:・正直に言うと、たった数日間の海外への旅行で中学生が国際理解を深められるとは思えません。これが区の負担ということは一体いくらの税金がそこに投入されるのかと思うと不公平感は否めません。(各自治体間の不平等という意味です。)
単なる観光なら将来自力でいくらでも可能であると思います。他にお金をかけるべきことが今の教育には沢山あるはずかと思います。何らかの大人の事情が絡んでいるような気がするのは私だけでしょうか?

・もしもシンガポールに個人旅行で行くなら、一人あたりこんな金額をかけないですよね。格安ツアーとかいっぱいあるし。旅行会社主体の修学旅行なんて、誰もディスカウントしないから言い値になってるだろうし。先生の接待代も含まれてるでしょ。

・私は、何かに取り組む時に大切なことの1つに、そこにどんな目的があるのか、そのことをみんな(先生も生徒も)が理解しているか、ということがあげられると思います。そこがしっかりしていれば、国内でも国外でも意味があるかな、と思います。そこがしっかりしてないと国外でも意味をなさない気がします。

港区では2007年度から、夏休み期間中に、希望する区立小中学校の児童と生徒各40名(計80名)を対象に、オーストラリアでホームステイや現地校への体験入学を通じて海外文化等を学ぶ「港区小中学生海外派遣」を実施しているそうです。また、区立小学校では、1年生から「国際科」の授業を週2時間、区立中学校では「英語科国際」の授業を週1時間実施し、子どもたちの英語でのコミュニケーション能力を育成しているそうです。

今回発表した海外での修学旅行は、これらの取り組みにより培ってきた英語でのコミュニケーション能力を発揮する集大成の場として実施するとのこと。
令和5年9月1日港区区長定例記者発表の配布資料より引用

中学校の修学旅行先に海外を選んだという港区のこの取り組みについて、あなたはどう思いますか?

次回の「〔ミモレ編集室〕にミドル世代の常識・意識を聞いてみた!」もお楽しみに!

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文・構成/大槻由実子

 

 

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