優しく話しかけてくれたら、ホッとする。
会話の後、相手の表情がどことなく曇っている――。何か悪いことを言ってしまったわけでもないのに、どうして? こう感じたときは、猫が好むコミュニケーションの取り方に、「なるほど!」とひざを打ちたくなるヒントが隠れているかもしれません。
……と、その前に考えてみたいのが、“猫はヒトの言葉がわかるのか”問題です。一説によると、猫の知能は、人間の1歳半~2歳半の子どもと同じくらいだそう。自分の名前や「ご飯」「ちゅーる」といったよく使われる簡単な単語、「ダメ!」なんていうお叱りの言葉は理解できていることになります。このように、わかっているのはごく限られた言葉だけど、その代わりに、声のトーンが猫とヒトのコミュニケーションにおいて重要な役割を担ってくれているのです。
猫が好み、安心するのは、柔らかくてゆったりとした高めの声。反対に大きな声、低い声、威圧感のある声は、猫がケンカのときに発する唸り声に似ていることから、あまり好まれません。ヒトもまた然りではないでしょうか。
ヒト同士の会話で珍しくないのは、言葉そのものはとても優しいのに、声のトーンがどこかトゲトゲしていたり、強かったりするケース。もしもそこに思いやりの気持ちがあったとしても、不本意な伝わり方をしては、お互いに悲しいですよね。「もしかしたら、会話の後に相手にもやもやを残しているかも……」と心配になったら、言葉と一緒に届ける声のトーンを少し上げる、いつもよりゆっくり喋ってみる――こんな方法を取ってみてはいかがでしょうか。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
マインドフル猫 気持ちを伝えるコツは?
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文/高木沙織
編集/吉川明子
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