「変化に適応しにくいお子さんの環境を整えてあげることは大切な心がけだけれど、それだけでは、世の中、そうもいきません。いつもと違う状況になったときに、お母さんの言葉が心に届いて、ああそうだなって思ってもらえるような関係を作っていくことが大事で、いつまでも抱っこやおんぶであやせません。子どもはどんどん大きくなっていきます」
「幼いときに、声かけが心に届いて、ああそうだなって思って安心できる経験を積めたお子さんは、成人になったときにずいぶん生きやすさが違ってきます」
先生からいただいたご助言は今も宝です。私たち親子が社会に受け入れられて、暮らしていけるようになるための土台を築いてくださいました。
いつまでもお元気で、私たちのような親子を救っていただきたいです。
【つづき】第6回はこちら>>>【障がい児を育てながら働く⑥】4歳でようやく保育園へ。朝は療育施設、午後から保育園へ通う日々も綱渡りは続き...
著者プロフィール
工藤さほ
1972年12月生まれ。上智大学文学部英文科卒。1995年朝日新聞社に入社。前橋、福島支局をへて、東京本社学芸部、名古屋本社学芸部、東京本社文化部で家庭面、ファッション面を担当。2012年育休明けからお客様オフィス、2019年から編集局フォトアーカイブ編集部。こども家庭審議会成育医療等分科会委員。東京都出身。
★第2回セミナーは10月21日(土)「取り残される障がい児・医療的ケア児の親たち」をテーマに、障がい者の家族の暮らしを研究している佛教大学教授の田中智子さん、厚生労働省、こども家庭庁の担当者を招き開催されました。
★「障がい児及び医療的ケア児を育てる親の会」参加ご希望の方はこちらからお申し込みください。
構成・文/工藤さほ
編集/立原由華里
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