反省で胸がザワザワ、でも寝れば平常心


——今年は公式Twitterアカウント(@tsuda_ken)のフォロワー数が100万人を突破して、それを記念したイベント「ツダケンチヤホヤフェス」が行われました。絶好調の1年だったと思いますが、津田さんが自分のことを褒めてあげたいポイントはどこですか?

津田健次郎さん(以下、津田):アニメのアフレコやドラマの撮影をはじめ、今年もいろんなお仕事をさせていだいたことは良かったと思います。ただ、自分を褒めるのは難しいですね。どちらかと言うと、僕は普段から「まだまだ甘いな」「もっと頑張らなきゃいけないな」と反省しがちな人間なので(笑)。

 

——オンエア後にファンから称賛の声が届くとニヤニヤしたくなりませんか?

津田:もちろん好評をいただけるのは嬉しいですよ。でも僕の反省は、撮影現場で収録している段階から始まっているんです。「今のセリフ、ちょっと間がズレていたかもしれない」など、どうしても改善点を探してしまうんですよ。監督からOKが出れば収録は終わりますが、自分の中で課題は残るので。オンエアで自分の芝居をチェックすると、それを思い出して胸がザワザワしちゃうんです。精神衛生上、あんまりよくないのですが、我慢して見ています。

 

——飽くなき向上心が津田さんの快進撃を支えているんですね。

津田:振り返ると、自分を褒められない体質は20代の頃からですね。ドラマの収録に行っても「歯車が合わなかったな」と思ったり、アフレコでも「その場の空気に乗っかれなかったな」と思ったり、日々、課題が見つかって本気でヘコんでいたので。ただ根がポジティブなので、本気でヘコんでも、寝れば平常心に戻れちゃう。クヨクヨしていても何も変わらないし、具体的な改善策を探すことに意識を変えられるので、そこは自分の強みかもしれません。