季節もようやく秋らしくなってきて、おしゃれをしたい気持ちが高まる今の時期。大人の秋おしゃれのヒントを探るべく、スペシャリティストア・ロンハーマンを訪ねました。SNSで発信されるハイセンスで遊び心溢れる着こなしの人気も高い、ディレクター根岸由香里さんとウィメンズバイヤー篠崎茜さんがこの秋着たいアイテムやムードとは? おすすめブランドから大人のトレンドの取り入れ方、自分らしいおしゃれのコツについて伺いました。
赤やピンク、キラキラ、オーガンジー……
この秋冬シーズンはドラマティックなアイテムを
豊富に揃えています
ロンハーマンディレクター・根岸由香里(右)
1977年栃木県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業。某セレクトショップで販売、企画、バイイングなどを担当。2008年、ロンハーマン立ち上げ時にサザビーリーグへ。バイヤーを経て、2016年にリトルリーグカンパニー執行役員兼ロンハーマン事業部事業部長兼ウィメンズディレクターに就任。インスタグラム @yukarinegishi
ロンハーマンウィメンズバイヤー・篠崎茜(左)
ロンハーマンバイヤーとして13年にわたり国内外のブランドからアイテムをセレクト。洋服だけでなく、靴やバッグ、ジュエリーなども買い付け、その高いセンスは国内外から絶大な信頼を得ている。インスタグラム @akaneshinozaki
——お二人はどれくらい一緒に働かれているのですか?
根岸さん:ロンハーマンを立ち上げてからまもなく出会っているので、もう14年半くらい一緒にいます。
篠崎さん:一緒に海外出張に行くことも多く、家族以上に同じ時を過ごしています(笑)。
——この秋お二人が気になっているアイテムやテイストを教えてください。
篠崎さん:キラキラしたラメやスパンコール、オーガンジーの素材、色で言うと今着ているピンクと赤のような鮮やかな色など、ワクワクしてロマンティックなイメージを、いろんな形で表現できたらいいなと思っています。
根岸さん:お店でも赤だったり、1点もののドラマティックなアイテムだったり、秋冬ならではの気分が高揚する服や小物をたくさんセレクトしています。
篠崎さん:フワッと広がるスカートや、歩くとシルエットがとっても美しいコートもありますよね。
根岸さん:そうそう! いろんな切り口でシーズンテーマでもある「LOVE」を表現できたらいいなと思っています。
アイテムよりも、シルエットのバランスで取り入れるのが
大人のトレンドとの付き合い方
——ラメやオーガンジーなど、トレンドワードが出ましたが、大人がトレンドと上手く付き合うコツはありますか?
根岸さん:トレンドってもちろんアイテムの話もあると思うのですが、基本的にはバランスだと思うんです。大人が無理なくトレンド感を取り入れるには、アイテム単体よりも、シルエットのバランスで取り入れる方が無理がない気がしています。
例えばここ数シーズンはトップスがショート丈のものが多いですよね。大人でもお腹がチラッと見えるくらいの短さも良いと思うのですが、肌を見せなくても、今日篠崎が着ているようなショート丈のニットボレロを取り入れるだけで今っぽいバランスになると思います。
今の時代のムードがなんとなく、上がコンパクトで下にボリュームがある感じだと思うので、ワイドパンツを腰で落として穿くのも一つの手ですし、上半身をコンパクトに見せるためにトップスをハイウエストなボトムにインして着こなすのも良いと思います。
あとは、意外に皆さん買い替えないのがコートだと思うんです。十分着られるけれどなんだか自分が古めかしく感じるときって、冬の場合、コートを更新していないことが原因であることが多くて。ベーシックと言われているトレンチコートやPコートでも、アームの細さやシルエットは時代によって結構変わるので、自分のスタイルがなんだかイマイチだなと感じるときは、コートの新調をおすすめします。もちろん時代は巡ってまた新鮮に着られるようになるので、大事に取っておいて欲しいです。アームが細いコートがまた新鮮に見えるときが必ず来るので。
篠崎さん:私はやっぱり、トレンドのデザインやシルエットだとしても、素材や着心地のいいものを選ぶというのが大人らしさなのかなと思っていて、今日着たこのニットボレロもデザインは斬新ながら、素材がカシミヤという点も大事なポイントなのかなと思います。
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