“ユニクロ愛好家”としてもおなじみ、エディター伊藤真知さんの人気連載がこの秋も登場! 今回はユニクロと同じく、ミモレ世代にもファンの多いGUも加わり、実際に真知さんが見て、着て、本当におすすめしたいものだけを厳選。大人のおしゃれ悩みに効く名品を、全8回にわたってご紹介します。

第1回「【ユニクロvsGU】秋イチから大活躍「ユニクロ新作・透けタートル」と「GU最旬ワークパンツ」買うならどっち?名品を解説!」>>

第2回「【ユニクロvs.GU】カジュアルな“シャツ”?きれいめな“ジャケット”?季節の変わり目にあると便利な「羽織りモノ」とは?」>>

第3回「秋の“映えスカート”は「ユニクロの旬顔ジャンスカ」と「GUの綺麗色サテンスカート」が優秀!【ユニクロ&GU秋新作】」>>

第4回「【美脚パンツ対決】ユニクロとGUの名品美脚パンツを旬小物でアップデート!エディターがこの秋選ぶ1本は?」>>

第5回「ユニクロの優秀靴下」&「GUのトレンドブーツ」。バズり中の“足元名品”で、秋のおしゃれをアップデート!>>

第6回「こんな秋ニットが欲しかった!「ユニクロのニットパンツ」と「GUのニットワンピ」は“美シルエットで着回し力も抜群”の実力派!」>>

 


一気に涼しくなったので、先日の三連休は衣替え。30代の頃“一生愛せる”と信じ、十数万円もかけて買ったコートがリサイクルショップへ旅立っていきました。ちなみに査定額は……2000円! 今さら値がついただけでもありがたいとは思いつつ、2000円。晴れの日しか袖を通さず、擦れて毛玉ができないようにとバッグの持ち方にまで気を配っていたコートが、に、にせんえん……。売りたいために買ったわけではないので、いいんです。でもだったら多少手荒くとも、もっとちゃんと着ておけばよかった(笑)。

着るのをためらうほどに高価な買い物も、高揚感だったり、達成感だったり、心を豊かにしてくれるので時にはいいなぁと思うのですが、ただ眠らせてしまっては意味がナシ。とろけるようなカシミア100%のコートも素敵だけど、やっぱり私は明日も明後日もガシガシ着られる、でもってちゃんと上質感のあるコートを気楽に着ているほうが性に合ってるなぁ……ということで、今年はリアルなプライスで新調することに決めました。

何やかんやお出かけも多そうなので、ひさしぶりに気分はちょっときれいめ。物価高騰の折、6~7万円くらいは覚悟していましたが、なんとユニクロで1万円台のこんな優秀コートを発見してしまいました!

【UNIQLO】
ダブルフェイスロングコート[BEIGE]¥12900

「ユニクロのキレイめウールコート」&「GUの中綿ブルゾン」優秀すぎる“今年のコート”プロが見つけた1枚は?_img0
 

コロナ禍でお出かけの機会が減り、ご無沙汰だったきれいめコート。それだけでもかなり新鮮でしたが、ウールコートといえばリバーコートのようなゆったり羽織れるデザインが定着していた中で、ひざ丈&細身シルエットのチェスターコートがまた新鮮! でも細身といってもドロップショルダーだったり、アームホールが広めだったりと、ディテールがほどよくゆるくアップデートされているので、以前のチェスターコートとはひと味違う“今っぽさ”もちゃんと味わえます。

「ユニクロのキレイめウールコート」&「GUの中綿ブルゾン」優秀すぎる“今年のコート”プロが見つけた1枚は?_img1
ダブルフェイスロングコート[左BLACK、右BEIGE]各¥12900/ユニクロ

今季、さまざまな雑誌などでコートはグレーが推しですが、上質感=高見えという意味では、私はやっぱり黒やベージュが好き。とくにこのベージュはキャメルのような深みがあり、華やかさもあるので、大人の女性にぴったりだと思います。キリッとしたテーラーカラーは顔まわりがシャープに見えるし、最近はあまり見ない一つボタンもすっきり見えに効果的。位置が高めに設定されているので、バランスアップにもつながります。

「ユニクロのキレイめウールコート」&「GUの中綿ブルゾン」優秀すぎる“今年のコート”プロが見つけた1枚は?_img2
 

ダブルフェイスロングコート[BEIGE]¥12900/ユニクロ ニット¥26400/スローン(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店) パンツ¥22000、ベルト¥8800、バッグ¥14300/アンタイトル 靴¥17050/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) イヤリング¥9900/プティローブノアー リング¥93500/マリハ

名前にある「ダブルフェイス」とは、表裏に二枚の生地を貼り合わせ、一枚のように仕立てた手法のこと。つまりは2倍の生地を使っているのでそもそも贅沢だし、暖かさだって抜群です。合わないものはないほどフレキシブルなコートですが、今回はそのミニマルで上質なデザインを生かし、ごくシンプルなニットとパンツ、小物も同じ茶系のトーンで、控えめながらもリッチな雰囲気を演出していただきました。スタイリスト水野さん曰く、今話題の“クワイエットラグジュアリー”風だとか……おぉ、なるほど!(笑)

 
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