とどまることを知らない韓国ドラマブーム。当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優たちの芸能事情を語ります。

突然ですが、私は恋愛ドラマに出てくる“2番手男子”が好きです。

2番手男子というのは、最もわかりやすい例を挙げるなら、『花より男子』の花沢類。ヒロインのことをいつも優しく見守りながらも、最終的にはライバルである主人公男子にヒロインを奪われてしまう……。そんなせつない存在が、2番手男子なのです。

2番手男子を見ていると、ヒロインの代わりに自分が手を差し伸べたくなってしまいます。それにこれまで恋愛でせつない思いをたくさんしてきた身としては、2番手男子の気持ちがわかりすぎる……という共感もあり、ドラマを見ていると大抵1番手ではなく2番手を好きになってしまいます。

「花より男子」韓国版(2009)も大ヒット。2番手男子を演じたのは、日本でも大人気となったキム・ヒョンジュン。写真:アフロ

少し古い作品にはなりますが、『花より男子』は韓国版も大ヒット。イ・ミンホにヒロインを奪われてしまうキム・ヒョンジュンは、当時ブレイクして日本でも大人気になりました。このように、2番手男子役がきっかけで人気に火がつく俳優は多いです。

先日「理想の年下彼氏」として紹介した、ファン・イニョプも、『女神降臨』の2番手男子でブレイクした俳優の一人です!)

そして今回注目するのは、同じく2番手男子役がきっかけで人気となり、今韓国ドラマ界で大変勢いがある人物、チェ・ジョンヒョプ(30)です。

 

初恋相手を一途に想う姿にキュン……!


2016年に俳優デビューしたチェ・ジョンヒョプ。彼の知名度を一気にあげたのが、ハン・ソヒとソン・ガン主演の『わかっていても』(2021)でした。本作品の中で、チェ・ジョンヒョプは、ハン・ソヒ演じるナビを一途に想う2番手男子役を演じています。

決して強引ではなく、いつも陰でそっと彼女を見守りながら、何かあった時には飛んできて支えになってくれるような、そんなキャラクター。初恋が実らず、本当に切なかった……! こんなに優しくて素敵なのに、どうして彼を振ってしまうの!? と主人公のナビを何度恨めしく思ったことか……。

 
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