2024年1月1日から2月3日までは「癸卯」、2月4日から2025年2月2日は「甲辰」の年。天の気を表す十干は、サイクルの終わりである「癸」から始まりの「甲」へ、地の気を表す十二支は「卯」から「辰」へと切り替わります。甲は甲冑や亀の甲に代表されるように、硬い殻を持ったものを意味します。このことは「押」という文字に甲の字が入っていることからもイメージしやすいでしょう。草木が新芽をぐっと押さえつける硬い殻を破り、芽吹くような「物事のはじまり」を意味するのが「甲」です。一方、辰は雷などを意味する「震」が語源で、植物が爆発的なエネルギーで伸びていく様子を表します。殻を破って伸びていく、そうした世界のなかで人には2024年1月1日から2月3日までは四緑木星、2月4日から2025年2月2日は三碧木星が巡ります。三碧木星の年をひと言で言うなら「日の出」のとき。新しいことにも積極的に挑戦してみたい、「はじまり」のタイミングです。 

 

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構成/藤本容子