アンティークベルさんからの質問
Q.
財布は別夫婦。
どちらがどこまで負担すべきか悩みます。

夫婦のお財布は別、という関係です。先日夫から、ゴールデンウィークに約束していた家族旅行を「欠席したい」と突然言われました。理由は「お金がないから」。小5と小2の子供たちも楽しみにしていたので、旅行自体をキャンセルすることはしたくありません。かといって、私が家族全員分の旅行代を払うのも何だか違う気がしていて、とても悩んでいます。

特別ゲスト 小林照子さんの回答
A.
どっちがお金を出すとか、夫の沽券とか、どうでもいい。
大事なのは子供たちに、家族との楽しい思い出を作ってあげること。

たしかに子供たちからしたら、突然旅行をキャンセルされたら「なんで?」と悲しいわよね。でも、「じゃあ私が出すわ」って言うと、旦那のプライドを傷つけるかもしれない。さあ困った! ここで何か、いい知恵はないものかしらね……。

問題は、夫の沽券と、奥さんの「なんで私だけが」という理不尽な気持ち。この両方の辻褄を合わせるには、今回はとりあえずアナタがお金を出して、今後は“旅行貯金”を始めるのがいいと思いますよ。入れる金額や時期はとくに決めず、入れられるほうが好きに入れて、「ある程度貯まったら旅行しようよ」というのはどうでしょうか?

もし結果的にアナタのほうがほとんどのお金を出すことになったら、何か夫のプライドが保てるような工夫をして。たとえば「パパが車出してよ。私はお弁当を作るから」とか、「宿の手配をお願いね」と言うとかね。

正直、これがベストな解決策だとは思わないけど、こんなふうに何かそれぞれの役割分担を考えてやっていったらどうかと思いますよ。

だって子供は小5と小2。今が親と遊びたい盛り。しかももう少し経って中学生にでもなったら、家族旅行にもついてきてくれなくなりますから。家族の楽しい思い出を作るためにも、ここは一つ頑張って知恵を絞り出してみて。

ただアンティークベルさんの場合、どっちがお金を出す出さないで文句を言っているけど、根っこの問題はもっと深いところにあるんじゃないかしら。どこかに、収入の低い夫を見下げる気持ちがない?

実は私も、夫との経済格差がありました。家を買うときのローンも、私の名義で組んだんですよ。夫は自営で会社務めじゃなかったから、ローンが組めなかったの。そのとき夫は、周囲には見栄を張ってましたよ。「いやー、家を買わされて大変で」って。でも私は、そんなことはどーでも良かったの。だから何も言わなかった。好きに見栄を張らせていました。

そうしているうち、妻に稼ぎがあることで無理して家にお金を入れなくてもいいし、さらに自分が見栄を張っても何も言わないし、こんなラクなことはないと思ったんでしょうね。男って打算的だから(笑)。最終的に、「ありがとう」と言ってくれましたよ。

私は本当に、夫のほうが収入が少なかったことも、そこに対する夫のプライドも、どうでも良かったの。世の中にはどうでもいいことと大事なことがあって、今のアンティークベルさんにとって大事なことは、家族4人の思い出を作ることだと思うんですよ。お金なんて使うもの。今の時代、貯金したところでどうせ利子なんて0.01%とかなんだから、どうでもいいことに引っかかってないで、かわいい子供たちと楽しむことにもっとお使いなさいな。

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PROFILE
  • 小林照子(こばやしてるこ)1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、青山ビューティ学院高等部・中等部、同・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る