ヤジさんからの質問
Q.
男女差別意識すらない男性社員。
でもきちんと反論したい。どのように切り出せば?

銀行に務める35歳です。久しぶりに飲み会で会った同期の男性が、「女性は安倍政権によって守られているから、能力がないのに管理職になれてしまう。でも能力がないから俺らは苦労するよね。女性だって制度のせいでムリヤリ管理職にされて、本当は平のままでいいと思ってるだろうに、迷惑だよね」と、女性である私に向かって、私が同調してくれるものと信じて疑わない顔で話していました。反論したいことは山のようにあったのですが、あまりにも彼の意識、想像力が欠落しすぎていて、もはや何から反論していいかも分からず……。そんな男は放っておけばいい、というのも違うと思います。こんな男性に耳を貸してもらう切り出し方とは……?

特別ゲスト 平原由紀子さんの回答
A.
後日でもよいので、自分の意見はきちんと伝えてください。言わないとずっとわかってもらえないままですよ。

こういうことを言われてしまうと困りますよね。たしかに「えっ!」と思っても、咄嗟にその場でうまく気持ちを言い表せないかもしれません。本当はその時にカッとならずに冷静に説明出来るといいんですけどね。でもその場で言えなかったとしたら、後日「こないだの話なんだけど……」と、改めて自分の気持ちを伝えてみましょう。同期なのだから気軽にまた飲み会をセットするなどしてみたらいかがですか?

この男性は決してヤジさんに、意地悪な気持ちでこのように発言しているわけではないのです。悪気なく、「女性は管理職になんかなりたくないでしょう?」という本人の思いこみで言っているのです。残念ですがまだまだ大多数の日本男性がこのような考えなのだと思います。
実は今は採用面接をしても、女性の方が圧倒的に面接上手、男性は上がってしまって能力を発揮出来ずに終わってしまう人も多いのです。そして実際に仕事をすると女性はきめ細かに対応するので、能力的に女性が劣る、ということはないのです。能力のある女性はたくさんいます。

一部の男性は、すでにそのことに気付いていて、「これからは女性の上司も増えてくるだろう」と、漠然と思っています。そして数年後、社会はもっと変わっていきます。意識が遅れたままの男性たちは、これから苦労することでしょうね。

ただ優秀な女性が増えていてもなかなか活躍していけないのは、
男性は女性の使い方がまだまだ上手ではないこと。
女性自身の意識がなかなか変わらないこと。
双方が変わっていかないと、政府がいくら「女性活用」を唱えても限界があると思います。


今回のような状況になると「言ってもどうせわかってもらえない」とつい黙ってしまいがちです。それでも諦めずに自分の考えをきちんと伝えてみましょう。彼はすぐに納得しないかもしれませんが、刺激にはなると思いますよ。思い込みが強いと人の意見に耳を貸さないかもしれませんが、それでも伝えていくのが大事です。もちろん言葉で伝えるだけでなく、ヤジさんもご自分の仕事を頑張って、実証してみせてください。

近い将来、彼はヤジさんの言っている意味に気づくときがくると思いますよ。だから諦めないでくださいね!。

いかがですか?
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PROFILE
  • 平原由紀子(ひらはらゆきこ)兵庫県神戸市出身。一般事務職を経て老舗広告代理店に16年間勤務。その後、電通との共同出資会社である「株式会社ザ・ゴール」を立ち上げ、新しいコンセプトのもと、クライアントのコミュニケーションパートナーとしてクライアントの信頼を得る。2013年にザ・ゴールを退職し、新たにコンサルティング会社「株式会社WITH YU」を設立。また今年2月にクリエーターたちを集めて企画・運営する「United Editors株式会社」を設立。エッセイストとしても活躍中で、シティリビングWeb,大人のためのライフスタイルオンラインメディアByron、東洋経済オンラインなどでコラムを連載中。近著には『仕事ごはん部下ごはん できる人の会食術』(CCCメディアハウス)がある。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る