銀座と、青山と。東京でも指折りのグルメな街で、密かに人気を集めている店がある。洗練された最先端の料理かと思いきや、日本生まれの酒や食材、伝統にこだわった店。体に染みわたるようなほっと和むおいしさで、心も体も癒されます。
ニッポンのビール片手にへしこピザ。国産にこだわり抜いた店が銀座に
麦酒屋 るぷりん(銀座)
バーで仕事をしていたとき、国産ワインやビールのクオリティの高さを実感したという若オーナーの西塚晃久さん。洋酒系はもとより、食材、調味料から器まで、とことん国産にこだわった店だ。軀体を活かした壁や古材を使ったテーブルなど、銀座らしからぬ空間で、まずは、サーバーから注がれる樽生ビールを一杯。「ホップのフレーバーと意外に合うんですよ」と、運ばれてきたサンマのカルパッチョは、脂がのった福井・小浜のサンマに、柿酢の甘酸っぱさとしょっつるの塩気が新鮮だ。アンチョビ代わり!?にへしこをちらしたピザに、デザートのかき氷……。国産以外に縛りなしの自由な発想で考案された料理は、あれもこれもと試してみたくなる。
【麦酒屋 るぷりん】
東京都中央区銀座6-7-7 浦野ビル3F tel.03-6228-5728 営業時間 :平日ランチ12:00~売切次第終了 平日18:00~24:00 土、日、祝日15:00~23:00 不定休 カウンター10席、テーブル8席、 国産樽生クラフトビールは6種、並盛り¥900、小盛り¥700、国産ワインのグラスは8種¥900~、ボトル¥4900~、かき氷¥1700~(すべて税込)
撮影/小出和弘 取材・文/齋藤優子 構成/藤本容子
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