ビヨンセがサイン会をするのは2006年以来、まさに18年ぶり。しかも今回はタワレコで当日リリースされたアルバム(2690円・税込)を1枚買うだけでいいという出血大サービス。これは過去にアメリカで、ビヨンセとのミート&グリート権が約2100万円で落札されたことを考えると、ちょっとあり得ない価格設定だということがわかります(その際はフライトやホテル代、ビヨンセ&ビヨンセママとのディナーの権利などがついた豪華パッケージだった模様ですが)。

サイン会でのビヨンセ。写真:Splash/アフロ

ビヨンセは椅子に座って150人の一人ひとりにその場でポスターにサインして、それを立ち上がっては渡し、言葉を交わしてハグや握手までしてくれるという、神ファンサ。タワレコから出てくるファンたちはみんな泣いていたという話にも頷けます。しかもその場には夫のジェイ・Zと、ビヨンセと同じディステニー・チャイルドの元メンバーで親友のケリー・ローランドもいたとか。感激しまくるファンの方たちのポストを見ているだけの私も、今、ビヨンセと同じ東京の空の下にいるという事実だけで心があったかくなって「がんばろう」となぜか勇気を貰えてしまいました。すごいな、ビヨンセ効果!!


あとあと考えると、整理券配布は11時半スタートだけどサイン会自体の開始は13時。あのときあきらめずにタクシーに飛び乗れば間に合ったかも……という想いが未だ捨てきれず。そんな私の心の支えは、どうやら9月にビヨンセがツアーで来日するらしい、というウワサ。これはリークサイトによる情報ですが、サイン会でも日本のファンに「コンサートで絶対に戻ってくるからね」と約束していたそうなので、期待できそう。

 

週明けて4月1日、ビヨンセ来日の興奮覚めやらぬ月曜日の朝。『COWBOY CARTER』は発売初日の1日でSpotify で最もストリーミングされたアルバムとなり、またAmazon Musicでも、初日のストリーミング回数がビヨンセの歴代アルバムのどのアルバムよりも上回る記録を達成。マイリー・サイラスやドリー・パートンなどのアーティストたちとコラボした今回のアルバムは、ビヨンセが5年以上かけて作ったもので、これまで黒人は歓迎されていなかったカントリーミュージックに挑んだもの。


時間をかけて入念にカントリーミュージックを研究したというビヨンセの努力の甲斐あって、とても聞き応えのあるかっこいい作品に仕上がっています。そして先行シングルの『Texas Hold’Em』もこのアルバムも、様々なチャートのカントリー部門で黒人女性アーティストとして初の1位を獲得。黒人として女性として、マイノリティという立場から常に私たちをエンパワーメントしてくれるビヨンセは、2017年のグラミー賞でアデルがスピーチで語ったように、みんなの「光」です!

 

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