●「低容量ピル」はどう備える?
——生理が重い方が、例えば地震が起きて避難所に行ったときにはお薬を持ち持ち出せなかった場合大変ですよね。事前に受診しておいて、「低用量ピルをもらっておくっていうのも備えの一つ」かもしれませんね。
柳田先生:おっしゃる通り、ピルは痛いときに病院に行き、処方してもらって飲んでも、パッと症状が軽くなるわけではありません。飲み続けていくことで、生理その症状を軽減するんです。出血も減り、痛みも軽減され、PMSも楽になるという人もいます。また、ピルを使うと出血量が減るので、ナプキンの使用枚数が減るなど、対処自体も楽になると思います。
生理の勘違い⑤——経血は「膣を締める」ことで止められる/経血の量や出るタイミングは「訓練次第で調節可」?!
訓練すれば、経血を出すタイミングをコントロールできる! これも不思議な勘違いのひとつ。一体どこから生まれた勘違いなのか、謎です。
柳田先生の見解
出血量やタイミングは自分の意思ではコントロールできません。「技術」とかそんなものもないです。出血が多い人は、何かしら原因があることが多いです。
排泄行為とは違いますから、自分でコントロールしてタイミングを決めたりできるものではありません。
改めて誤解や勘違い挙げてみると、ビックリ! な生理にまつわる勘違いの数々。こうやって産婦人科医の柳田先生に解説していただくと、女性の筆者自身も知らなかったことがたくさんありました。正しい知識を学ぶことは大事ですね!
実はまだまだある生理の勘違い集、第2弾も準備中なのでぜひお楽しみに……。
イラスト/ぐうたらこ
取材・文/ヒオカ
構成/金澤英恵
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