可愛い子どもたちがメイクを一生懸命する姿は、とっても愛らしくてほっこりしますが、ふと見守る大人として心配になるのが、肌への影響。実際、親世代mi-mollet読者へのアンケートでも、「そもそもメイクした後、ちゃんと落とせているの?」と不安になっている方が多い実態が明らかに。そこで、子供がメイクをオフするときのポイントを、美容家・エステティシャンの瀬戸口めぐみさんにお伺いしました!
 


教えてくれたのは……。

アイコン画像

瀬戸口めぐみさん
名だたる女優や老若男女問わず多数の著名人から指名の絶えないカリスマエステティシャン。正しいスキンケアの方法を伝授する大人気の美容家でもある。長年の経験と培ってきたメソッドから、肌に優しく心地よく美しさを育むスキンケアブランド「M E M」をプロデュースする。プライベートでは、姪をはじめとする親戚の子にクレンジングやマッサージをしてあげることもあるということで、子どものケアも熟知!著書に『瀬戸口めぐみ式 「老化筋」ほぐし:頭 眉 頬 30秒押しで、みるみる若返る!』(小学館)など。Instagram: @megumi_setoguchi

  
 


――子供の指では、きちんとメイクを落とせていないことは十分考えられます。とはいえ、親が洗ってあげても、イマイチきちんと落とせているのか不安という声も。そもそも落とすのはなぜ大事?

瀬戸口めぐみさん(以下、瀬戸口さん):大人もそうですが、メイクをしたら、落とすことが大事。肌に雑菌がついていると、アクネ菌などが繁殖しやすくニキビなどトラブルの原因になりますが、特に子どもは新陳代謝が活発で、雑菌も繁殖しやすい。治るのは早いのですが、悪化するのも早い傾向があります。大人がたまにクレンジングしてあげるだけでも、毛穴の中に詰まった皮脂や汚れ、普段落としきれないタンパク汚れをスッキリと落とせて、トラブルの予防にも繋がりますよ。


――他にも、大人がクレンジングしてあげるメリットってありますか?

瀬戸口さん:お手当”という言葉があるように、人と人との触れ合いで通じるものがあります。実はエステでも“9割カウンセリング、1割技術”というぐらい、カウンセリングつまり言葉や施術を通しての“対話”が大事。子どもをハグするのと同じで、手で触れてあげるだけでも、子どもはホッとするもの。これは機械では決してできないこと。美しいものを見て心が癒やされるように、柔らかいものには人を安心させる力があります。なので、クレンジングなどを通して大人がこどもの肌に触れる時間はとてもいいものなのです。


――大人がクレンジングをしてあげるうえでの基本のポイントは?

瀬戸口さん:大人が洗ってあげる場合、一番簡単なのは、鏡の前に椅子を置き、そこに子どもを座らせる方法。その後ろに自分が立ちます。なぜこの方法を勧めるかというと、向かい合って顔を触ると意外と指に圧がかかってしまうから。また、爪が長い人は、その爪が子どもの肌に刺さってしまうことも。逆に、爪や力加減が気になって、しっかり洗ってあげられないというケースもあります。

椅子に座らせて後ろからクレンジングをしてあげる方法なら、圧がかかりにくく、指に不要な力も入りにくい。爪も子どもの肌に刺さりにくくて、手も動かしやすい、といいことだらけ。子どもも座っているほうが緊張しないで済みます。

【小学生のメイク】クレンジングは親の「立つ位置」が大事!子役の肌も守るカリスマ・エステティシャンが正しいメイクの落とし方を伝授!_img0
 

さらにリラックスをさせるなら、子どもが座った状態で後頭部が当たる位置に、クッションやバスタオルなどをはさむと◎。子どもが力まず寄っ掛かることができるので、子どもも「気持ちいい〜」となりやすいのです。

――実際、子どもにクレンジングをしてみると、力加減が難しいなと思いますが、この方法なら、いい感じにできそうです!

瀬戸口さん:はい! ぜひ試してみてくださいね。力加減の目安としては、赤ちゃんの肌をなでるぐらいが◎。皮膚が動かないように“なでなで”としてあげるだけで、十分にメイクを落とすことができます。

 
  • 1
  • 2