日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、部下との関係についてのモヤモヤエピソードです。
「仕事で大切なのは、報連相!」
エピソードをお寄せくださったのは、春に管理職になったというメイコさん(40歳・会社員)。
4月に古巣の部署に戻り、管理職になりました。
1年ちょっと離れていたとはいえ、仕事の内容もメンバーもよくよく知っている部署。管理職は初めてですが、割とスムーズにスタートできたと思います。メンバーたちも、「ベテランのメイコさんが上司になってくれてよかった」と最初は口々に言ってくれました。
しかしだんだん、部下の「報連相(報告・連絡・相談)」の姿勢が気になってきて……。業務の進行状況や、指示に対してどう対応しているか、トラブルが起きたとき……全ての報告が遅いんです。
一言声をかける・メールを転送しておく・チャットを入れておく、そんなちょっとの手間を部下が惜しんでいるように見えます。部下が今どんなことをしているのか見えないとイライラしますし、何かトラブルがあってどうしようもなくなってから泣きつかれても困るのに!
「最後に責任をとるのは私なんだから、なんでもすぐ報告して!」といつも言うようにしているのですが、部下たちはあんまり分かっていないみたい。むしろますます報告しなくなり、「課長は忙しそうだったので」「課長の手を煩わせるほどではないと思いまして」と言い訳ばかり。
報連相もまともにできない部下たちを見ていると、「いっそ私がやった方が早い」とつい思ってしまいます。ここでぐっと耐え、部下たちと向き合うのが管理職の最初の関門なのでしょうか。
本当に悩んでいます。アドバイスをお願いします!
相手は「自分を映す鏡」と心得て
初めて管理職になって、マネジメントに奮闘されている様子が伝わってきました。人と一緒に働くことには常に難しさがありますが、管理職の仕事は一段階違う大変さだと思います。
「報連相が大事」は、本当にその通りだと思います。何かあったときにフォローし合い、アイディアを持ち寄ってよりよい仕事をするために必須のことですよね。メイコさんのような管理職からすれば、部下の様子や仕事の進行状況を把握するのは最も大切な仕事でしょう。
「いくら言っても部下が変わらない」ということに悩まれているようなので、指示の出し方など小手先のテクニックではなく、一度本質的なところに立ち返るのが近道ではないかと感じました。
それは、「相手は自分を映す鏡である」ということです。
思い切って厳しいことを言うと、相手が変わらないのは自分に何か原因があるのかもしれません。部下が「メイコさんに報告するの、後にしたいな」と思ってしまうような何かが、メイコさん自身にある可能性はないでしょうか。
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