日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、育児と仕事についてのモヤモヤエピソードです。

「我が子と離れてまで、働く必要ある?」職場復帰に迷う新米ママ35歳...仕事人間だった私はどこへ?_img0
 


「この子を置いて、会社に行くの…?」


エピソードをお寄せくださったのは、初めての出産を終えた新米ママのノゾミさん(35歳・会社員)。
 


5月の末に長男を出産し、現在育休中です。

予想外の妊娠だったので、妊娠期間中の体調不良(つわりが重いタイプでした)や、思うように動けない不便さはとてもこたえました。夫や母に何度も何度も、「望んで妊娠したわけじゃない。なんで私ばっかりこんな目に遭うの!」とヒステリーを起こしてしまったほど。

「子どもはほしくない」と思っていたというより、仕事に夢中で真剣に考えていなかったというのが本当のところです。私が勤務しているメディア系企業は労働時間が長めで、職場の雰囲気はまるで部活のよう。みんな気心知れた仲で、和気あいあいと好きな仕事に打ち込んでいるのが楽しかったんです。

しかし、産んだ後は世界が一変しました。

我が子とは、こんなにかわいいものだったんですね……。朝から晩までてんてこ舞いだし睡眠不足だしで日々カオスですが、息子の顔を見ているとこれまで味わったことない気持ちが込み上げてくるんです。「これが真実の愛なのね!」という感じ。

家族にも職場にも、「私、超特急で職場復帰しますから!」と宣言しています。産む前は、「どうすれば最速で職場復帰できるか」ばかり考えていました。保育園に入れなかった時のために母に近くに引っ越してきてもらって、病児保育やシッターについても夜な夜な調べて……。私が復帰するタイミングで夫にも育休をとってもらうつもりでした。

でも今、「この子を置いて仕事に行くなんて想像できない」「できるだけこの子と一緒にいたい」という気持ち。なんだったら3年くらい育休をとりたい、ダメなら会社を辞めてもいいと思っています。

 


気持ちのアップダウンは当たり前のこと

「我が子と離れてまで、働く必要ある?」職場復帰に迷う新米ママ35歳...仕事人間だった私はどこへ?_img1
 

ご出産、おめでとうございます。妊娠期間からこれまで、ノゾミさんの体力・気力そして時間も、たくさん費やしてきたのだと思います。無事に出産にいたり、出会った我が子に愛情が爆発しているのは本当に喜ばしいことです!

子どもを産むというのは、まさに人生が変わるような出来事なんだろうと想像します。新しい人間がこの世に誕生し、そのお世話が待ったなしで始まるんですもんね。お母さんになったノゾミさんの気持ちや考えが、出産前と変化するのは当然のことではないでしょうか。

一方で、今すぐ何かを決めなければいけないということもないはずなので、焦らないでください。

ご出産されて2ヵ月弱ということですから、まだまだ気持ちも高揚していますよね。子育てもノゾミさんの人生も、長く続くマラソン。これから先、どんなことが起きるか、どんな気持ちの変化が生まれるか分かりません。出産前に考えていたことを守り続けなければいけないということはありませんが、今の気持ちをもとに早期判断するのももったいないかもしれません。

 
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