模様替えから大規模リノベーションまで。人生を豊かにする投資
行正 りえちゃんの家は、人間の骨格にあたるマンションの構造自体がいいんですよね。広さも確保されていて、プライベート空間とパブリック空間がパキッと分かれていて、廊下も少なく、無駄がない。
ともさか 私も気に入っている家だから、間取りは変えなくてもいいのかなと思ってる。り香ちゃんのお家に初めて遊びに行ったときは、“リノベーションってこんなことまでできるんだ!”と、もともとの間取りを聞いてびっくりしたけど。
行正 家の骨格によって、個性の引き出し方は違ってきますからね。この本にも掲載してますが、私の東京のスタジオは外との境界線である壁側が曲線を描いているから、そこを個性と考えました。曲線が活きるように、お風呂だった場所をキッチンに変えたり、水回りから考え直して。スケルトンにして間取りからガラッと変更しました。
ともさか 遊びに行くたびに、「素敵! こんな家に住みたい!」って言ってきたけど(笑)、いざ自分の住まいに取り入れるとなると、それはまた違う話なんだってこともわかってきました。
行正 快適に思える家って人それぞれですよね。変えられない骨格的な部分はあるけれど、家を整える方法はいろいろ。模様替えで十分な場合やちょっとしたDIYで済むこともあれば、部分的なリノベーションや、物件探しから始める大々的なリノベーションも。さらに、リノベーションにしても、お任せのパッケージタイプから、ドアの取っ手ひとつも自分で決めるフリースタイルまで、選択の幅は本当に広い。予算を含めて、自分に合う方法を考えたいですね。
ともさか 私、これまでは家よりも、お洋服や身につけるものに圧倒的に投資してきたけれど、年齢を重ねて、興味の対象が変わってきました。「ライフスタイルを整える」ことが、いかに自分の人生を豊かにするかを実感できるようになったんだと思います。
―――年齢差のある二人がここまで親しくなった理由は? 次回は、人生について、仕事について、子育てについて、価値観が似ているという二人のご縁を伺います。
ともさかりえ/俳優。東京都出身。12歳でデビュー。ドラマ「金田一少年の事件簿」シリーズ(日本テレビ)でブレイク後、映画、舞台、また歌手としてなど、活動の幅を広げる。近作は映画『四月になれば彼女は』など。放映中のドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ)にも出演。ファッションブランド「MY WEAKNESS」のディレクターとしての顔も。
行正り香/ゆきまさりか 料理家・インテリアデザイナー。デンマーク親善大使に選ばれる(2017年)など、北欧のインテリアに造詣が深く、近年はインテリアのコーディネーターやリフォームプランナーとして多数の家作りに携わる。30冊を超える料理レシピ本のほか、家作りに関する著書『行正り香のインテリア』『行正り香の家作り』もロングセラーとなっている。
「残りの人生を、どう生きるか」を住まいから考える本
行正り香『人生を変えるリノベーション』
2024年6月14日発売
B5判型 オールカラー144ページ
・より広く明るく見える〈家具の配置〉とは?
・どこに影を作るか?〈照明プラン〉の考え方
・〈模様替え〉でも家は変わる
・理想を叶えるための〈予算設計〉の新しい考え方
・家は〈自分の個性〉を加えて完成する
機能とデザインとの両立、居心地のよさにプライオリティを置いた住まいとは? そして、残りの人生をどう生きるか? を住まいから考える本です。
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構成/八幡谷真弓
撮影/嶋田礼奈
ヘアメイク(ともさかさん)/伴まどか
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