女を夢中にさせる、ダメ男の特徴
「私の話は、いわゆるダメ女の典型例として参考例にしてもらえたらいいなと思っているので……どうしようもない話ですが恥を忍んでお話ししますね。
ちなみに、もし今パートナーと浮気やモラハラなんかに繰り返し悩んでいる人がいたら、経験上はっきり言いますが、そういう女性は男性に人生を委ねすぎている可能性が高いです。精神的、経済的にある程度自立していないと健全な男女関係は築けない。自分がそうだったので、今はよくわかるんです」
そう力強く言い切る由紀子さん。彼女は子育てのために数年仕事をしていなかったものの現在は共働きで経済的に自立していますが、交際時からつい最近までの長期間、夫にどっぷりと精神的に依存していたのだと言います。
由紀子さんと夫の出会いは20代の頃に遡ります。当時由紀子さんはIT系の会社勤務、夫は5歳年上で元々は同じ会社の先輩でしたが、退職してスタートアップ企業の創業メンバーとして働いていました。
社内での関わりはほとんどなかったものの、共通の同僚も多く、飲み会で顔を合わせたのをきっかけに夫から猛アプローチを受けて交際に至ったそうです。
「夫はいわゆるモテるタイプではあると思います。イケメンというわけではないけど長身で清潔感があり、何より口がうまいんです。お笑い芸人がモテると言いますが、女の子をうまく持ち上げて良い気分にさせて笑わせるのがすごくうまい。
加えて女性の話もよく聞くし、否定したり高圧的になることもなく……基本的に優しく包容力があるタイプ。ただ、これを誰にでもやるんです。女にだらしない、いわゆるダメ男だと思います」
夫の写真をスマホで見せてもらうと、たしかに癖のない顔立ちの、人の良さそうな爽やかな笑顔が印象的な男性でした。少し恰幅の良い体型も、女性の警戒心を薄めるように思います。
「彼といるととにかく楽しかった。旅行やレストラン情報にも詳しく、デートのプランも立ててくれるので頼れます。
ただ付き合い始めた頃から、やたらと飲みに行くのが好きな人でした。転職したばかりで付き合いも多いだろうから仕方ないと思うようにしていましたが、夜中や朝方まで遊んでいることも多く、一緒にいてもスマホの画面に何十件もLINE通知がきていたり……胸がザワザワすることがよくありました」
とはいえ、一緒にいる時間がとにかく楽しく、彼に夢中になってしまった由紀子さん。28歳という年齢で結婚も意識しますが、あるとき共通の友人から思いがけない情報を耳にしてしまいます。
「夫とは元々会社が同じだったこともあり共通の知人友人が多いのですが、会社の飲み会で、私と夫の交際を知らない先輩たちが夫について『さすがにアイツは女癖が悪すぎる。普段はいい奴なのに、ちょっと異常だ』という話をしているのが聞こえてしまったんです」
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