病的な浮気症の夫を持つ由紀子さん(仮名・39歳)。20代から6年間交際してからの結婚だったそうですが、婚前も現在も夫の浮気は絶えず、なんと結婚式当日にキスマークをつけて朝帰りしたという衝撃的なエピソードも……。
10年以上に及び浮気に悩まされた妻の、意外な心持ちを語っていただきます。
由紀子さん(仮名)39歳
職業:会社員
家族構成:夫、息子2人
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「結婚式当日、夫の首にキスマークが...」重度の浮気夫に10年耐える妻。女を夢中にさせる“ダメ男の特徴”とは?>>
一度は彼の「1番の女」になりたい
現在の夫と交際を始めてから6年間、ほとんど絶え間なく浮気に悩まされていた由紀子さん。
当時は「彼の浮気症はもはや病気」と半ば諦め、徐々に感覚が麻痺、見て見ぬふり・臭いものに蓋をするようになっていたそう。しかし我慢の限界に達した由紀子さんが「別れるか、結婚するか」の2択を迫ると、彼はあっさりと由紀子さんにプロポーズ。
晴れて2人は結婚することになりましたが、実は婚約中も夫の態度は変わらなかったと言います。
「夫は、完全に私を舐めていました。怒るのも悲しむのにも疲れて、浮気を見過ごしていた私が悪いんです。夫は寂しがり屋でもあるので、好き勝手やっても文句も言わずそばにいる私がいなくなるのは勿体ない気がしたんでしょう。
それに彼は私なら結婚しても同じように自由な生活ができると考えていたと思います。一方で私は『結婚したら変わってくれる』『結婚したら私が1番になれる』と信じていたんです」
夫のような男と結婚したのは間違いだった、前提として自分が悪いと繰り返す由紀子さんですが、おそらく浮気症の彼と長期間一緒にいることで、常に浮気相手たちとの戦いにさらされているような心境だったのかと想像します。
「たぶん、一度は結婚という形で夫の1番の女になるというのを達成しないと、当時は気が済まなかったんだと思います。無駄な意地ですね」
心理学的にはサンクコストやコンコルド効果とも言われますが、ギャンブルと同じように、相手に費やした回収不可能な時間や労力を惜しむゆえ、それが依存心に変わり離れられなくなってしまう。誰しもそんな経験はあるかと思います。
「婚約中は特に彼を放置していました。結婚前に何か致命的なものが発覚するのはどうしても避けたかった。ここにきて結婚が破綻する出来事は絶対に起きて欲しくないと思い、同居開始まで彼の部屋には絶対に近づかず、引越しの日さえ手伝いには行きませんでした。
そう、『何かある』って、要は私もわかってたんです……」
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