梅雨に台風、今度は秋雨前線南下と、長く雨続きのわが国ですが、英国も雨の印象が強いのではないでしょうか。実のところ、英国では日本のように一日中降り続くといったことは少なく、また年間雨量も日本より少ないという結果も出ているそうです。

とはいえ、その印象通り、国内外問わず公務時に雨が降れば、ジョークのネタとなるのが雨であり、英国王室の皆様です。そんな英国ではもちろん傘はマストアイテム。ロイヤルメンバーの皆様が一体どんな傘を愛用されているのかご紹介します。

まずは、やはりこの方! 傘をお洒落の一部として一体化させ、アイコンにすらしてしまったエリザベス女王です。


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エリザベス女王:洋服+帽子+ビニール傘で色を合わせ、スタイル・アイコンに

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2015年12月25日、クリスマス礼拝に出席。 傘/フルトン 写真:ロイター/アフロ

ご存知、生前のエリザベス女王といえば、お洋服とお帽子の色を揃えたワントーンコーデが基本でしたが、それに加え、傘も同じ色で揃えたまさにトータルコーデが、アイコンとなっていました。

元々ビニール傘といえば、さした状態でもお顔が隠れないことが利点で、加えて女王がご愛用のフルトンの傘は、バードゲージと呼ばれる鳥かごのように深さのあるフォルムなので、風にも強いという特徴も備えています。

実益を兼ねつつ、お洒落にも一役買ってくれるフルトンの傘はすっかり女王のアイコニックなファッションアイテムとなりました。お洋服のカラーパレットに合わせて、少なくとも30色近くお持ちだった女王。勿論、エリザベス女王のロイヤルワラントを保有しています。


カミラ王妃:エリザベス女王スタイルを受け継ぐべく同じフルトンを愛用

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2015年7月20日、コーンウォールの漁港を視察。 傘/フルトン 写真:ROTA/Camera Press/アフロ

続いてカミラ王妃ですが、実はこの方もフルトンをご愛用。とくにエリザベス女王逝去後は、ほぼこれに決定。女王のファッションスタイルを受け継がれ、取り入れていらっしゃるようです。

ただ異なるのは、エリザベス女王はお洋服同様鮮やかな色を中心に選ばれていたのに対し、カミラ王妃は白やグレー、黒といったシックな色が基本です。本体のビニール部分とのコントラストがあまり強くない、控えめな色を選ばれているのが王妃らしいと言えるでしょう。