障害を持つ弟の世話に父のDV、母の自殺未遂。凄絶すぎる幼少期を送った40代女性が、人生を切り開くことができたきっかけは?_img13
 

父親のDV、母親のOD(オーバードーズ)と家出、そして成長に伴ってどんどん対処が難しくなっていく弟の強度行動障害……家庭には葵さんの落ち着ける場所がありませんでしたが、それは学校も同様で、担任教師やクラスメイトからのいじめに苦しんでいました。

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精神的に追い詰められた葵さんは、原因不明の高熱を出したり、うつ病で動けなくなったり、声が出せなくなったりと、体調を崩しがちになってしまいます。まさに八方ふさがりで人生をあきらめかけたとき、友人のアドバイスを受けて勉強法を変えたところテストで高得点を獲得。これで自信をつけた彼女は、自分の人生を取り戻すべく「反撃」に出ます。

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反撃対象の一つが、クラスのイジメっ子男子でした。警告したにも関わらず、彼女を「のっぽ」と10回からかったその子に強烈な平手打ちをお見舞いし、屈服させることに成功します。その後、彼女は同級生にいじめをそそのかした担任の女性教諭を議論でねじ伏せることにも成功し、学校での居場所をようやく手に入れるのでした。

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心に余裕を持つことができた彼女は、自分の置かれた状況を冷静に分析。自分が背負いこんだ数々の重荷を仕分け、自分のせいではないものや自分ではどうすることもできないものをどんどん手放していきます。かといってすべてが好転するわけではありませんでしたが、彼女は地道に、自分なりのやり方で人生を切り開いていきます。それはいったいどのようなものだったのでしょう? 

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『きょうだい児 ドタバタ サバイバル戦記 カルト宗教にハマった毒親と障害を持つ弟に翻弄された私の40年にわたる闘いの記録』
著者:平岡 葵 講談社 1540円(税込)

「知的障害」「自閉症」「強度行動障害」を持つ弟。カルト宗教にハマってDVを繰り返す父親。家出と薬物の過剰摂取を繰り返す母親。凄絶すぎる家庭環境で育った著者が、いかにして自分を守り、どのような経緯で家族と離れる決断を下したのかをマンガでつづります。ユーモア交じりの語り口ですので、精神的な負担をあまり感じることなく読めるでしょう。


構成/さくま健太
 
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